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タルコフスキー特集2026 超域の映像

4月10日(金)~16日(木)1週間限定公開

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4月10日(金)~16日(木)1週間限定公開

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戦場が、廃墟が、歴史の地層が、更には未知の惑星が──
タルコフスキーがなまなましくとらえたこの現実
鮮烈なビジョンは一転、ついに超感覚の空間へと変貌する──

旧ソ連映画界の巨匠にして現代映画に多大な影響を与え続ける不世出の映画作家

アンドレイ・タルコフスキー
Andrey Tarkovsky
Андрей Арсеньевич Тарковский

1932年4月4日、旧ソ連ヴォルガ川流域のイワノヴォ地区、ユリエヴェツの近郊ザヴラジェ生まれ。父は詩人として著名なアルセーニイ・タルコフスキー。幼くして両親が別れ、以後、母親に育てられる。
1962年、長編映画第一作『僕の村は戦場だった』を監督。ヴェネチア国際映画祭でサン・マルコ金獅子賞を受賞。1967年にはロシアの伝説的な画家を描いた『アンドレイ・ルブリョフ』のシナリオを完成させるが、歴史解釈をめぐってソ連当局の激しい批判を受け、5年間上映を禁止される。一方で同作品は1969年のカンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞。ソ連では1971年12月にモスクワで公開された。その後も『惑星ソラリス』(1972)、『鏡』(1975)、『ストーカー』(1979)と映画史に傑出する作品を世に送り出し、世界的な評価を確立。しかしソ連国内の厳しい検閲は依然としてあり、はじめてソ連国外で製作された長篇第6作が『ノスタルジア』(1983)である。翌年完成し、カンヌ国際映画祭に出品されると特設された「この映画の創造に対する特別大賞」など受賞。ロンドンでオペラ「ボリス・ゴドゥノフ」を演出した後、1984年、事実上の亡命を宣言。1986年にスウェーデンとフランスの合作映画『サクリファイス』が完成。カンヌ国際映画祭で審査員特別大賞、国際映画批評家連盟賞、エキュメニック賞、芸術特別貢献賞を受賞。同年12月29日、肺がんのためパリにて死去した。享年54歳。葬儀はパリの聖アレクサンドル・ネフスキー寺院で執り行われた。

Filmography
1960 『ローラーとバイオリン』 Katok i skripka
1962 『僕の村は戦場だった』 Ivanovo detstvo
1967 『アンドレイ・ルブリョフ』 Andrey Rublev
1972 『惑星ソラリス』 Solyaris
1975 『鏡』 Zerkalo
1979 『ストーカー』 Stalker
1983 『ノスタルジア』 Nostalghia
1986 『サクリファイス』 Offret

【上映作品】

ローラーとバイオリンKatok i skripka/The Steamroller and the Violin 
(1960年/ソビエト/46分/カラー)

ロシアの名匠アンドレイ・タルコフスキーが、国立映画大学の卒業制作として手がけた監督デビュー作。
エリート少年と労働者の青年が織りなす交流を、みずみずしいタッチで描く。

タルコフスキーが全ソ国立映画大学卒業制作としてつくった第一回監督作品で、アルベール・ラモリスの『赤い風船』に刺激されたと言われている。大学同窓の盟友アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキーと一緒に脚本を執筆。

【STORY】
バイオリン大好き少年サーシャは、近所の少年たちにいじめられているところを、青年セルゲイに助けられる。セルゲイはローラーで整地作業をする労働者だったが、これをきっかけに二人は友だちになり、サーシャは労働を知り、セルゲイは音楽に心を開かれてゆく。だが、二人で映画を見ることをサーシャの母親は反対するのだった…。

監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:イーゴリ・フォムチェンコ、ウラジミール・ザマンスキー、ニーナ・アルハンゲリスカヤ、マリナ・アドジユベイ、ユーラ・ブルーセフ、スラバ・ボリーソフ、サーシャ・ビトスラフスキー
脚本:アンドレイ・コンチャロフスキー、アンドレイ・タルコフスキー


僕の村は戦場だった デジタルリマスター版Ivan’s Childhood
(1962年/ソビエト/94分/モノクロ)

1962年ヴェネツィア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞/サンフランシスコ国際映画祭監督賞

ウラジミール・ボゴモーロフの短篇小説“イワン”を、彼自身とミハイル・パパワが脚色した戦争詩。タルコフスキーの長編第一回監督作品。
幼い者のこころをゆがめる戦争。激しい戦闘シーンと、少年の心に時折よみがえる平和な日々の対比の中で、戦争の悲惨さと虚しさが浮かびあがる傑作である。

【STORY】
第二次世界大戦下のソビエト。カッコーの鳴く美しい村で、明るい陽光と戯れる12才の少年イワンはママから水をもらう。と、そこに銃声が響く。イワンは両親と妹をドイツ軍に殺され、一人ぼっちになってしまった。まだ、あどけなさの残る彼は、学校に通わせたいとの周囲の大人たちの思いをよそに、復讐心に燃えてパルチザンに協力し、危険をおかして敵の占領地域への偵察活動に従事するが…。

監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:コーリャ・ブルリャーエフ、バレンティン・ズブコフ、E・ジャリコフ、S・クルイロフ、他
原作:ミハイル・パパワ『イワン』
脚本:ウラジミール・ボゴモーロフ、ミハイル・パパワ


アンドレイ・ルブリョフAndrei Rublyov
(1967年/ソビエト/182分/モノクロ・カラー)

1969年カンヌ国際映画祭批評家連盟賞
ロシア美術史上、不世出の天才画家として有名なアンドレイ・ルブリョフの波欄に充ちた生涯を描く。

ロシア最高の伝説的イコン画家アンドレイ・ルブリョフ(14世紀後半から15世紀前半)の生涯を描き、同時に当時のロシア社会をあぶりだす。10のエピソードにより、時代と人間、社会と民衆を重層的に積み上げて映画を構成し、歴史の真実に迫った意欲作。ロケ地となったウラジーミル、スズタリ、ノヴゴロドなどの古都も美しく印象的である。

【STORY】
時は15世紀初頭。モスクワのアンドロニコフ修道院で、信仰と絵画の修業を積んだアンドレイたち僧侶は、降りしきる雨の田舎道を急いでいた。彼らは道中、旅芸人が権力を風刺して捕えられるのを目撃した。圧制に苦しむ民衆を目の当たりにしてアンドレイの苦悩は深まる。

監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:アナトリー・ソロニーツィン、イワン・ラピコフ、ニコライ・グリニコ、ニコライ・セルゲニフ、ニコライ・ブルーリャーエフ、イルマ・ラウシュ
脚本:アンドレイ・タルコフスキー、アンドレイ・コンチャロフスキー


惑星ソラリス デジタル・リマスター版Solaris
(1972年/ソビエト/165分/モノクロ・カラー)

ロシアの名匠アンドレイ・タルコフスキーが、ポーランドの作家スタニスワフ・レムの代表作「ソラリスの陽のもとに」を映画化した傑作SF。

1972年カンヌ国際映画祭審査員特別賞他世界SF映画史上に金字塔を打ち立てた作品である。極限状態にある人間の心に焦点を当て、哲学的命題を観客に投げかけてよこす。ちなみに未来都市の風景として映し出されるのは、東京都港区赤坂見附の立体交差。一人で見ては語りたくなり、誰かと一緒に見ては考える、そんな深い思索を呼び覚ます映画である。

【STORY】
海と雲に覆われ、生物の生存が確認されていない惑星ソラリス。だが、ソラリスの海は理性を持つと科学者たちは考え、何度も海と接触しようと試みたが失敗。宇宙ステーションは混乱に陥り、地上との交信が途切れてしまう。その調査のために派遣された心理学者クリスの目前に現れたのは、友人の死体に自殺した妻。さらに、残された二人の科学者は何かに怯えている…。

監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:ナターリヤ・ボンダルチュク、ドナタス・バニオニス、ユーリ・ヤルベット、アナトリー・ソロニーツィン、ウラジスラフ・ドボルジェツキー、ニコライ・グリニコ
原作:スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』
脚本:フリードリフ・ゴレンシュテイン、アンドレイ・タルコフスキー


Mirror
(1975年/ソビエト/110分/カラー)

ロシアの名匠アンドレイ・タルコフスキー監督が1975年に手がけた自伝的作品。

タルコフスキーの自伝的要素の濃い作品である。過去と現在を交差させる中から、<私>の記憶が蘇る。第二次世界大戦、中国の文化大革命、宇宙開発、中ソ国境紛争など、激動の世界情勢も描かれ、心象風景が次第に形づくられてゆく。見た後、いつまでも余韻が残る不思議な魅力に溢れる作品である。ちなみに母のカットに流れるのは、タルコフスキー自らが詠む実父アルセニー・タルコフスキーの詩である。

【STORY】
木立に囲まれた祖父の家で、たらいに水を張って髪を洗う母。干し草置き場で火事があった年、父は家族のもとを去った。そして今、母からの電話で夢から醒めた“私”は、母が印刷所で働いていた頃の同僚が死んだことを知らされる。“私”も両親と同じように妻ナタリアと別れ、息子イグナートと離れて暮らしている。

監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:マルガリータ・テレホワ、オレグ・ヤンコフスキー、イグナート・ダニルツェフ、フィリップ・ヤンコフスキー、アナトリー・ソロニーツィン、アッラ・デミードワ、ニコライ・グリニコ
脚本:アレクサンドル・ミシャーリン、アンドレイ・タルコフスキー


ストーカーStalker
(1979年/ソビエト/163分/カラー)

ある小国を舞台に不可思議な立入禁止の地域である“ゾーン”に踏み込んだ三人の男たちの心理を描くSF映画。

タルコフスキーの名を世界映画史に刻印した作品である。SF愛好者なら知らぬ人のいないストルガツキー兄弟が、自らの原作をもとに脚本も執筆。雨、水、火などのタルコフスキー映画に欠かせない要素を駆使して、規制の多い当時のソビエト社会の暗喩と、そこに生きる人々の苦悩と未来への希望を描く。思索の愉悦を堪能できることだろう。

【STORY】
ある小国に、隕石が落下したのか、大地に突然「ゾーン」と呼ばれる不可思議な地域が出現した。すぐさま軍隊が派遣されたが、兵士はひとりとして帰還せず、いまは鉄条網が張られ厳重に警備され、立ち入り禁止となっている。しかし、そのゾーンには人間の望みをかなえる「願掛けの部屋」があるという。そのためゾーンに侵入しようとする者たちが現れ、彼らを部屋まで案内する者は「ストーカー(密猟者)」と呼ばれる。ある日、ひとりのストーカーが作家と科学者を連れてゾーンへと踏み込んでいくが……。

監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:アレクサンドル・カイダノフスキー、アリーサ・フレインドリフ、アナトリー・ソロニーツィン、ニコライ・グリニコ
原作:ストルガツキー兄弟『路傍のピクニック』
脚本:アルカージー・ストルガツキー、ボリス・ストルガツキー


【タルコフスキー特集2026 超域の映像】
配給:パンドラ