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【張芸諜 チャン・イーモウ 艶やかなる紅の世界】

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中国映画のニューウェイブを巻き起こした
第五世代の先頭を走ったチャン・イーモウ監督
彼のデビュー作から代表的な3作品が今再びスクリーンに甦る!

監督デビュー作である『紅いコーリャン』が、第38回ベルリン国際映画祭グランプリを受賞したチャン・イーモウ。文化大革命後の1980年代に、北京電影学院を卒業した“第五世代”と呼ばれる映画人たちの一人として、“赤”を基調とした個性的な作品で世界を驚かせ、現代中国映画の礎を築いた一人として、中国映画を代表する巨匠となった。そんな彼の初期3作品が、
デジタルリマスター化して令和の時代に甦る!!

【上映作品】

1月10日(金)より上映

紅いコーリャン 紅高梁/RED SORGHUM
(1987年/中国/91分/シネマスコープ/カラー)


© 1988, Xi’an Film Studio, All rights reserved

第38回ベルリン国際映画祭グランプリ(金熊賞)
第8回中国金鶏奨最優秀物語賞・最優秀撮影賞・最優秀音楽賞・最優秀録音賞
第11回百花奨最優秀物語賞

カメラマン出身チャン・イーモウの初監督作品。デビュー作でベルリン国際映画祭グランプリを獲得するという快挙を成し遂げる。
1920年代、18歳のチアウルは、病に伏す年の離れた酒屋の主人の元へ嫁に出される。しかし程なく主人が行方不明になってしまう。チアウルがまとう花嫁衣装や夕陽に照り返る大地、コーリャン酒など紅を効果的に配した画面構成は、イーモウ作品ならでは。紅はエロティシズムや自由へのエネルギーの象徴として描かれている。

【STORY】

1920年代末の中国山東省の小さな村で、貧しい農家の娘である九児(コン・リー)は、家の経済的困窮を救うために、売られたかのような形で造り酒屋の李の元に嫁ぐことになった。嫁入りの途中、コーリャン畑で強盗に襲われるが、それを助けたのが余占鰲(チアン・ウェン)だった。嫁入り後再び実家に戻ることになった九児はあのコーリャン畑で余と再会し、二人は結ばれる。九児は嫁ぎ先に戻るものの夫は行方不明となっており、未亡人となった彼女は代わりに酒屋を切り盛りし、やがて余と結婚する。子供も生まれ、幸せな日々を送っていたが、やがてその村に日本軍が侵攻してきた…

監督:チャン・イーモウ
主演:コン・リー、チアン・ウェン、トン・ルーチュン、リウ・チー、チー・チュンホァ
製作:ウー・ティエンミン
原作:モー・イェン
撮影:クー・チャンウェイ
音楽:チャオ・チーピン


1月17日(金)より上映

菊豆〈チュイトウ〉 菊豆/JU DOU
(1990年/中国=日本/94分/シネマスコープ/カラー)


© 1990, China Film Co-Production Corporation, Xi’an Film Studio, All rights reserved

第43回カンヌ国際映画祭ルイス・ブニュエル賞

チャン・イーモウ初監督作「紅いコーリャン」同様、農村を舞台に情念、エロスを色彩豊かに描いた作品。男に期待せず、自分の力で気丈に生きる女性をコン・リーが力強く演じている。若く美しいチュイトウが嫁いだ先には、年老いた染物屋の主人と甥にも関わらず、下僕のような扱いを受けているティエンチンがいた。ティエンチンが、サディスティックな夫によって痛めつけられた彼女の身体を除き見た日から、2人は禁断の関係に落ちていく。

【STORY】

1920年代の中国。染物屋の楊金山(リー・ウェイ)に金で買われて嫁いできた菊豆(コン・リー)は、子供が作れない金山の鬱憤に虐待されて死んだ前妻二人同様に、毎日のように彼から折檻を受けていた。楊の甥であり同居している楊天青(リー・パオティン)はその姿に同情していたが、彼女に思いを寄せ、それを知った菊豆はやがて彼と不倫関係に落ちる。天青の子を身ごもった菊豆は、生まれた息子に天白と名付け、金山の子として育てていく。ある時、金山は脳卒中で倒れ、身体が不自由になった彼に、菊豆は復讐するかのように、天白が金山の子でないことを打ち明けた…

監督:チャン・イーモウ、ヤン・フォンリャン
主演:コン・リー、リー・パオティエン、リー・ウェイ、チャン・イー、チェン・チエン
製作総指揮:徳間康快、チョン・ウェンズー
原作・脚本:リウ・ホン
撮影:クー・チャンウェイ、ヤン・ルン


1月24日(金)より上映

紅夢 大紅燈篭高高掛/Raise the Red Lantern
(1991年/中国=香港/125分/シネマスコープ/カラー)


© 1991, China Film Co-Production Corporation, All rights reserved

第48回ヴェネチア国際映画祭銀熊賞
1991年ニューヨーク批評家協会最優秀外国映画賞

1920年代、19歳のスンリェンは大富豪ののもとに第4夫人として嫁ぐ。主人が絶対的な権力を持つ屋敷内は、夫の寵愛を受けるために暗躍する女の策略と裏切りがはびこり、さながら中国版「大奥」。赤の色彩美を追求するチャン・イーモウらしく、本作でも真っ赤な提灯は愛と性の象徴として描かれている。ベネチア国際映画祭銀獅子賞受賞。

【STORY】

1920年代の中国。父親を亡くし、貧しい生活を愚痴る義母から逃げるために、頌蓮(コン・リー)はすでに3人の夫人を持つその地の財産家である陣佐千(マー・チンウー)の元へ嫁ぐ。各夫人には1院から3院までの住居が与えられており、第4夫人となった頌蓮の4院には、主人の寵愛を受ける赤い提灯が飾り付けられていた。初夜の夜、第3夫人の梅珊(ホー・ツァイフェイ)に邪魔をされた頌蓮だったが、あらためて夫人たちに会うと、彼女たちは陣佐千に寵愛を受けるために生きているかのように見えた。そして愛憎渦巻く夫人たちとの関わりの中で事件は起こった。

監督:チャン・イーモウ
主演:コン・リー、ホー・ツァイフェイ、マー・チンウー、ツァオ・ツイフェン
製作総指揮:ホウ・シャオシェン
原作:スウ・トン
脚本:ニイ・ゼン
撮影:チャオ・フェイ


【張芸諜 チャン・イーモウ 艶やかなる紅の世界】
配給:AMGエンタテインメント