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8月21日(金)~【2週間限定開催】
8月21日(金)~【2週間限定開催】
フェデリコ・フェリーニやルキノ・ヴィスコンティと並び称されながらも、日本においてはその二人の監督に比べ代表作さえ劇場で観る機会が少なかったイタリアの巨匠ミケランジェロ・アントニオーニ。
2024年4月にフランス・パリのシネマテークで開催されたレトロスペクティヴをきっかけに、世界的に再評価が高まる中、遂に日本でも特集上映の開催が決定。上映作品は『愛と殺意』『敗北者たち』『女ともだち』『情事』『赤い砂漠』の5作品。
『愛と殺意』『敗北者たち』は今回が国内での一般劇場初公開、素材はすべてがデジタルリマスターされたもので、『愛と殺意』『情事』『赤い砂漠』は4K修復版、『敗北者たち』『女ともだち』は2K修復版の新素材での上映となる。
※当館では2K上映
『愛と殺意 4K修復版』※当館では2K上映 CRONACA DI UN AMORE/STORY OF A LOVE AFFAIR
(1950年/イタリア/103分/スタンダード/モノクロ)

(c) 1950 Fincine /Villlani F. Torino – Surf Film s.r.l. All Rights Reserved
ミラノの資本家エンリコは、美しい妻パオラの過去の素行調査を探偵に依頼する。
皮肉なことに調査がきっかけでパオラは元恋人グイドと再会。愛のない結婚生活に飽き飽きしていた彼女は、グイドとの関係に情熱を取り戻す。エンリコによる調査が進むなか、二人は危険な関係に突き進んでいくことに・・・。
監督・原案・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:ルチア・ボゼー、マッシモ・ジロッティ、ジーノ・ロッシ
脚本:ダニエル・ダンツァ、シルヴィオ・ジオヴァネッティ、フランチェスコ・マゼッリ、ピエロ・テッリーニ
撮影:エンツォ・セラフィン
音楽:ジョヴァンニ・フスコ
『敗北者たち 2K修復版』I VINTI/THE VANQUISHED
(1953年/イタリア/114分/スタンダード/モノクロ)

1953 (c) Film Costellazione
金銭欲や虚栄心、退屈さから殺人や密輸に手を染める青年たちの姿を通じて、戦後社会に広がる精神的空白と価値観の揺らぎを浮かび上がらせる。
犯罪の背景にある疎外感や無気力に焦点を当て、人間の内面を冷静に見つめる視線は、その後のアントニオーニ作品へとつながる重要な特徴となっている。
監督・原案・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:エチカ・シューロー、ジャン=ピエール・モッキー、フランコ・インテルレンギ
脚本:スーゾ・チェッキ・ダミーコ、ジョルジョ・バッサーニ
撮影:エンツォ・セラフィン
音楽:ジョヴァンニ・フスコ
『女ともだち 2K修復版』LE AMICHE
(1955年/イタリア/106分/スタンダード/モノクロ)

(c) TITANUS Licensed by RAI Com S.p.A. – Rome, Italy. All Rights Reserved.
ローマの洋装店に勤めるクレリアは、支店開店のためにトリノに派遣される。
ある夜、宿泊先のホテルの隣室で、自殺未遂で気を失っている女性ロゼッタを発見する。
このことをきっかけにクレリアはロゼッタや彼女の友人であるモミナたちと友情を深めていくようになる。
監督・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:エレオノラ・ロッシ=ドラゴ、ガブリエル・フェルゼッティ、バレンティナ・コルテーゼ、イヴォンヌ・フルノー
原作:チェーザレ・パヴェーゼ「孤独な女たちと」
脚本:スーゾ・チェッキ・ダミーコ、アルバ・デ・チェスペデス
撮影:ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ
音楽:ジョヴァンニ・フスコ
『情事 4K修復版』※当館では2K上映 L’AVVENTURA/THE ADVENTURE
(1960年/イタリア/144分/アメリカンビスタ/モノクロ)

(c) RTI 1960
ローマの外交官の娘アンナは、友人たちとヨットで地中海旅行に出かけるが、立ち寄った無人島で忽然と姿を消してしまう。
残された恋人のサンドロと親友のクラウディアは必死にアンナを探すも見つからず、他の友人たちは何事もなかったかのように日常生活に戻っていく。
そんな中、捜索を続けるサンドロとクラウディアは次第に惹かれ合っていく・・・。
監督・原案・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:モニカ・ヴィッティ、ガブリエル・フェルゼッティ、レア・マッサリ
脚本:トニーノ・グエッラ、エリオ・バルトリーニ
撮影:アルド・スカヴァルダ
音楽:ジョヴァンニ・フスコ
『赤い砂漠 4K修復版』※当館では2K上映 IL DESERTO ROSSO/RED DESERT
(1964年/イタリア、フランス/117分/アメリカンビスタ/カラー)

(c) 1964 RTI
無機質な工場地帯が広がる海辺の都市ラヴェンナ。
夫と子どもと暮らすジュリアーナは、数年前の交通事故のショックから立ち直れず、不安障害に悩まされていた。
ある日、彼女は夫からコラドという同僚を紹介される。次第に二人は仲を深めていくが、ジュリアーナの精神が安定することはなく・・・。
監督・原案・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:モニカ・ヴィッティ、リチャード・ハリス、カルロ・キオネッティ
原案・脚本:トニーノ・グエッラ
撮影:カルロ・ディ・パルマ
音楽:ジョヴァンニ・フスコ、ビットリオ・ジエルメッティ
ミケランジェロ・アントニオーニ
Michelangelo Antonioni (1912.9.29~2007.7.30)
1912年、北イタリア・フェラーラ生まれ。ボローニャ大学で経済学を学びながら、地元紙で映画批評を執筆。その後ローマに移り、1950年に長編デビュー作『愛と殺意』を発表し、『女ともだち』『さすらい』で現代社会における人間の孤独、不安定な人間関係を独自の映像表現で描いた。1960年の『情事』で国際的な評価を獲得、『夜』『太陽はひとりぼっち』とともに「愛の不毛三部作」と呼ばれている。『赤い砂漠』では初のカラー作品に挑み、『欲望』ではカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞。『砂丘』『中国』『さすらいの二人』など意欲的な作品を発表し続けた。世界三大映画祭の全てで最高賞を受賞し、1985年に脳卒中で倒れた後も創作を続け、後続の映画監督たちに多大なる影響を与えた。

【ミケランジェロ・アントニオーニ レトロスペクティヴ 愛の不毛、彷徨える魂】
配給:ザジフィルムズ