幻視や幻聴、手品、忽然と“消えた”女の正体。
いくつもの謎が散りばめられ、役割やパートナーは絶えず入れ替わり、リアルと虚構は曖昧になる。
ジェラルディン・チャップリンとジェーン・バーキンというふたりのミューズを得たリヴェットの遊び心と実験精神満載の愛憎劇。
ある戯曲を改作して上演していた女優のシャルロットとエミリーは、その戯曲の作者クレマンに呼ばれ、彼の邸宅で新作を演じることを提案される。しかしラストは決まっておらず、女性の役はひとつしかない。訳の分からぬまま1週間後の本番に向けて稽古を始めるふたりだったが、屋敷のいわくありげな住人たちと生活を共にするうち、演目と現実がリンクしていることに気づき始める・・・・・・。
『地に堕ちた愛 完全版』(原題:L’amour par terre/1984年/フランス/カラー/176分)
脚本:パスカル・ボニツェール、マリル・パロリーニ、シュザンヌ・シフマン、ジャック・リヴェット
出演:ジェラルディン・チャップリン、ジェーン・バーキン、アンドレ・デュソリエ、ジャン=ピエール・カルフォン、イザベル・リナーツ、サボー・ラースロー
撮影:ウィリアム・ルブシャンスキー、カロリーヌ・シャンプティエ
【ジャック・リヴェット傑作選2024】
配給:コピアポア・フィルム