日時
6月2日（金）～上映
料金
一般￥1,900／シニア（60歳以上）￥1,300／ユース（19歳～22歳）￥1,100／アンダー18（16歳～18歳） ￥1,000／ジュニア（15歳以下）￥800／UPLINK京都会員￥1,100（土日祝￥1,300）／UPLINK京都ユース会員（22歳以下）いつでも￥900／障がい者割引￥1,000
詳細 DETAIL
結婚生活に絡めとられる二人の女性の連帯を、厳しくも誠実なまなざしで捉えた精緻な秀作。
少しずつ取り乱していくマリの姿は、『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』のデルフィーヌ・セイリグを思い起こさせる。ミドルエイジ・クライシスと有害な男性性が切実に明かされる本作には、国境はおろか時代をも超えてしまう危うさがある。家父長制が残る70年代ハンガリーを描いた本作に強く共感してしまうのは、50年を経た今でも世界が変わっていないからだろう。世代の離れた女性二人が連帯し、男性優位の結婚生活に依拠しない未来を選択する。その姿に、切実さとともに少しばかりの勇気をもらえる。
【STORY】
マリの夫は偏狭な男で、ユリの夫はアルコールに依存している。彼女たちはつらい夫婦生活を乗り越え、慰めを求めあう。互いの葛藤を知ったふたりは、それぞれの人生を歩むべく、ある決断をする。
『マリとユリ』（1977年／ハンガリー／スタンダード／カラー／98分／4Kレストア／英題：The Two of Them／原題：Ők ketten）※当館は2K上映
監督：メーサーロシュ・マールタ
出演：マリナ・ヴラディ、モノリ・リリ、ヤン・ノヴィツキ
【メーサーロシュ・マールタ監督特集 女性たちのささやかな革命】
後援：駐日ハンガリー大使館、リスト・ハンガリー文化センター
配給：東映ビデオ