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11月27日(金)公開
11月27日(金)公開
第75回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員賞)の受賞を皮切りに、第73回サン・セバスチャン国際映画祭、第49回香港国際映画祭など世界各国の映画祭で称賛された映画『アニカの伝言』は、魔法のような子どもの成長と、家族のきずなを全編モノクロで綴ったロードムービー。

監督は、カンヌやヴェネツィアなど国際映画祭で注目を集めてきた気鋭の映像作家、イバン・フンド。即興を取り入れながら、実の家族や過去作を共にした仲間など、信頼で結ばれたキャスト・スタッフあわせて10名ほどの少数体制で撮影を行なった。劇中歌には、ペット・ショップ・ボーイズの「Always on my mind」を使用。アンドリュー・ヘイ監督作『異人たち』(2023年)でも印象的に使われたポップ・アンセムが、静謐な世界に鮮やかな瞬間を刻み込む。
2023年12月に⾃由⾄上主義を掲げるハビエル・ミレイ政権が発足以降、極度の緊縮財政により経済不安が広がるアルゼンチンの現代社会を背景に制作された本作。映画支援の予算も大幅に削減さる中、フンド監督は「今の社会を⽣き延びるための⼀つの⽅法を描きました。現代に<詩的な>映画を作ることは、⼀種の政治的抵抗になっていると思います」と語る。広大な大地から生み出される詩的なリズムと、まばゆいばかりの映像美──混沌とした時代に⽣きる人々の⼼に光を灯す<映像詩>が、忘れられない映像体験となって、観る者の心へと響く。

土ぼこりが舞い、とうもろこし畑が広がるアルゼンチンの片田舎。動物と意思疎通ができる“特別な能力”を持つアニカは、祖母ミリアムとそのパートナーのロジェとともに、古びたキャンピングカーで各地を巡っている。
彼らは道ゆく先々で、アニカの能力を活かしたセラピーを行い、その報酬で生計を立てていた。アニカが心を通わせるのは、引きこもりの猫、死期の近い犬、兄弟を探すハリネズミ、そして道中で出会ったカピバラ。
アニカの純粋な心が、彼女と関わる動物や人々の孤独をそっと癒していく——。
そんなある日、アニカたちは事情があって離れて暮らす母親のもとを訪れる。



『アニカの伝言』 El Mensaje/The Message
(2025年/アルゼンチン、スペイン、ウルグアイ/91分/スペイン語/モノクロ/ビスタ/5.1ch)
監督:イバン・フンド
出演:マラ・ベステリ、マルセロ・スビオット、アニカ・ブーツ、ベタニア・カッパート
脚本:イバン・フンド、マルティン・フェリペ・カスタネット
日本語字幕:原田りえ
提供:キングレコード
配給:アニモプロデュース
後援:アルゼンチン共和国大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京