日時
11月6日(金)~上映
11月6日(金)~上映
多くのハリウッド・スターたち、世界のセレブたちが豪華なオートクチュール・ドレスを身に纏い、レッドカーペットを歩く姿は美しく、エレガントである。そのきらめく美しさを演出するドレス、画面に短い時間映し出されるそのドレスがつくり上げられる舞台裏は、デザイナーとお針子たちの誇りと情熱にあふれていることを本作は教えてくれる。
2012年7月2日、パリ。ディオールの秋冬オートクチュールコレクションの発表は世界のファッション関係者から注目を集めていた。新しく就任したアーティスティック・ディレクター、ラフ・シモンズの初コレクションがどのような展開になるのか固唾をのんで待っていたのだ。ベルギー出身、ミニマリストとして知られるデザイナーがどのようなドレスをランウェイに出してくるのかを…。


8週間前、パリ、モンテーニュ通り30番地、ディオール本社の最上階にまるで宝物のように大事に置かれているアトリエで、ラフ・シモンズ率いるデザイナーたちに紹介されたのは105人の経験豊かなお針子たち。12のコンセプトのもと、150以上のスケッチがデザイナーたちによって描かれ、生地が選ばれ、そして縫い上げられ、40年以上の経験を持つ職人たちの手により54体のオートクチュールが完成していく。ランウェイに出る直前まで最善の注意が払われ、100万本の花に囲まれた会場にモデルたちがエレガントなドレス姿で歩き出す───。世界を魅了するドレスたち、それは一着のドレスが完成するまでに一日一日の作業を丁寧に積み重ねていく人々の熱意が紡がれているからこそである。
1947年にクリスチャン・ディオールのメゾンが設立されてから65年、初めて映画のカメラが入ることを許され、撮影をしたのはフレデリック・チェン監督。昼夜を問わずラフ・シモンズ、お針子たちを追い、彼らの緊張、心配、疲労、そして歓喜の姿を撮影していく。映し出される貴重な映像はディオールの宝というだけでなく、クリエイティブに携わる人々、ひとつのプロジェクトを完成させるという同じ志をもつ人々にとって必見の映像となっている。そして監督自身、クリエイターのひとりとして彼らへの敬意をこめて撮影に挑んだのである。




『ディオールと私』DIOR AND I
(2014年/フランス/フランス語・英語/90分/DCP/ビスタサイズ)
監督:フレデリック・チェン
出演:ラフ・シモンズ、Dior アトリエ・スタッフほか
日本語字幕:古田由紀子
配給:オープンセサミ、フルモテルモ
配給協力:コピアポア・フィルム