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3670

10月9日(金)公開

© Orot Film

日時

10月9日(金)公開

詳細 DETAIL

第62回百想芸術大賞2026 映画部門 最優秀新人監督賞 受賞
第26回全州国際映画祭 韓国コンペティション部門 4冠
第13回野花映画賞(韓国独立映画賞) 新人監督賞 受賞
第24回デレクターズ・カット・アワード(韓国映画監督組合) 3部門ノミネート

鍾路3街駅、6番出口、午後7時。
誰かと笑えた、その日から世界は変わりはじめた

本作は、脱北者でありゲイであるという「二重のマイノリティ」を生きる若者の姿を通して、韓国で生きる脱北者の日常や葛藤、ゲイとして生きる不安や戸惑いを、具体的な手触りをもって描き出すヒューマンドラマである。
時に残酷で、時に優しく、そしてどこかユーモラス。居場所のない世界で不器用に生きながら、それでも誰かとつながろうとする姿に、胸を締め付けられる。誰もが経験する「初めての一歩」に、共感せずにはいられない。

2025年、サンフランシスコ国際映画祭でワールドプレミアを迎え、全州国際映画祭にて四冠を受賞。韓国公開時には、独立・芸術映画(韓国映画)部門にて複数日にわたりランキング首位を記録するなど注目を集め、その後もミラノ、バンクーバー、パリ、パームスプリングスなど世界各地の映画祭で主要賞を受賞。さらに青龍映画賞ノミネートを経て、第62回百想芸術大賞映画部門・最優秀新人監督賞を受賞するなど、韓国国内外で高い評価を受けた話題作である。
静かな語り口の中に、アイデンティティや理解、「共に生きること」の意味を問いかける。

【STORY】
出会いが僕を、ほどいていく

北朝鮮から脱北したゲイの青年チョルジュン。彼は、脱北者同士の強い絆に支えられながらも、自らがゲイであることを隠したまま、深い孤独を抱えていた。
韓国社会にも脱北者コミュニティにも、完全には居場所を見出せずにいた彼は、やがてソウルの活気あるゲイコミュニティへと足を踏み入れる。
そこで出会ったヨンジュンとの関係をきっかけに、初めての仲間、初めてのつながりを得ながら、少しずつ世界を広げていくが——。

製作背景 ——脱北者を『過去』だけで規定してはいけない——

『3670』は、パク・ジュンホ監督が大学生時代に約3年半にわたり経験した、脱北した若者たちへの支援ボランティアから直接的な養分を得て生まれた作品である。
学生たちと過ごす時間の中で監督が気づいたのは、「脱北者を『過去』だけで規定してはいけない」ということだった。メディアが描きがちな劇的な「過去」ではなく、韓国で「現在」を生きる人物として彼らを描きたい——それが本作の出発点となった。
脱北者であり、ゲイでもあるという「二重のマイノリティ」の設定は、その延長線上で生まれた。「もしゲイの脱北者が韓国のゲイ・コミュニティの中で生きていくなら、どのような経験をするのだろうか」——その問いから、二つのコミュニティを一つの映画の中で並置して描くという、本作の構想が立ち上がった。
撮影は、すべて実在のゲイ・コミュニティのロケーションで行うことが原則とされた。年々急速に変化していく韓国ゲイ・コミュニティの風景を、忠実に記録に残しておきたい——そんな監督の思いが、本作には込められている。


監督の言葉 ——他者の中に、自分自身を発見する——

北朝鮮脱北者コミュニティとLGBTQコミュニティは、紛れもなく私たちの社会に存在している。しかし、その姿はスクリーンにほとんど映し出されてこなかった。この懸念こそが、映画『3670』の着想を生んだ。この映画は、他者の中に自分自身を発見することについての物語だ。互いへの理解をほんの少しでも深めることができるなら、作り手として、この上ない喜びとなるだろう。

パク・ジュンホ

『3670』
(2025年/韓国/124分/カラー/シネマスコープ(2.39:1)/5.1ch/G)

監督・脚本・編集:パク・ジュンホ
出演:チョ・ユヒョン、キム・ヒョンモク、チョ・デヒ、ペ・ハンソル、イム・ジヒョン、チョン・ドゥシク、ハ・スンウ、ユン・ソル、ハン・サンジョ、チャ・ミギョン、キム・ジンイ
配給:ショートレッグフィルム