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第五の騎士は恐怖【チェコ映画傑作選】 A pátý jezdec je Starch

© Czech Audiovisual Fund, Source: Národní filmový archiv, Praha

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ナチス占領下のチェコにて、負傷したレジスタンスたちを非合法に治療するため、モルヒネを求めてプラハ中をさまようブラウン医師。

個性的な登場人物たちとの邂逅や街の様子をとおして、戦争に蝕まれ崩壊しつつある社会を幻覚的な映像で描き出す。
公開当時タイム誌は「最高峰の映像美を誇る作品」、批評家ロジャー・エバートは「完璧な映画。フェリーニとごく少数の監督だけが達成できるもの、リズム感を備えている」と絶賛。
ポーランドの鬼才イエジー・スコリモフスキ監督もフェイバリットに挙げている。

『第五の騎士は恐怖』A pátý jezdec je Starch ※日本初公開
(1965年/チェコスロバキア/98分/モノクロ)

監督:ズビニェク・ブリニフ
出演:ミロスラフ・マハーチェク、オルガ・シャインプフルゴヴァー、イジー・アダミーラ
原作:ハナ・ビェロフラツカー
脚本:ハナ・ビェロフラツカー、ズビニェク・ブリニフ
撮影:ヤン・カリシュ
編集:ミロスラフ・ハーイェク
音楽:イジー・シュテルンヴァルト


さあ、絶望に元気を出そう。

現実を映し出し、現実をも圧倒する恐怖──あなたの知らないチェコ映画の世界。
二十世紀最高峰の<絶望的傑作>4作品が日本公開。

日本では「ひなぎく」やヤン・シュヴァンクマイエル監督のアニメーションなど、自由な想像力によって生み出された個性溢れる作品がカルト的人気を誇るチェコ映画。この度、「黄金の60年代」と呼ばれたチェコ・ヌーヴェルヴァーグの作品群の中から、これまでほとんど見ることができなかった傑作4本をチェコ映画傑作選と題して公開。「火葬人」、「第五の騎士は恐怖」、短編の「一口のパン」は今回が日本劇場初公開となる。

プラハに暮らす普通の男が親ナチスの友人や社会情勢に影響され、やがて破滅的な「最終解決策」へと駆り立てられていくさまを描いた「火葬人」は本国チェコでもすぐに公開禁止となり、共産主義政権が倒れる1990年まで上映できなかった問題作。戦時下における密告社会の恐怖を描く「第五の騎士は恐怖」は、「最高峰の映像美を誇る作品」と評され、ポーランドの鬼才イエジー・スコリモフスキ監督もフェイバリットにあげる傑作。さらに強制収容所に向かう貨物列車から飛び降りた二人の青年の逃避行を、心象風景とともに描く衝撃作「夜のダイヤモンド」はATG配給による1968年の日本公開以来、初のリバイバル(日本初公開の短編「一口のパン」と同時上映)。

今回上映される4作品は、いずれもが大戦前夜から戦中を背景として、製作当時の共産主義体制への反発も垣間見えるものの、決してそれだけに終わらない映画的豊かさに貫かれている。すでに自由を奪われた人間たち、自由の欠如を自分たちで背負い込んだ者たち、全てが少しずつおかしくなっていく街と生活、狂気に蝕まれ、それを行動に移していく人間たちを描いた作品だ。

【チェコ映画傑作選】
提供:マーメイドフィルム
配給:コピアポア・フィルム
宣伝:マーメイドフィルム、VALERIA
協力:チェコ蔵(CHEKOGURA)
後援:チェコ共和国大使館、チェコセンター東京