11.22土
17:30—19:15
【予告4分】
11.25火
15:35—17:20
【予告4分】
1973年3月におこなわれた議会選挙における左派(人民連合)の予期せぬ勝利に続く、右派による攻勢の激化を検証する。
議会制民主主義がアジェンデの社会主義政策を阻止できないことを思い知った右派は、その戦略を国民投票から街頭闘争へと転換する。
この第一部は、右派が政府を弱体化して危機的状況を引き起こすために、デモやストライキの扇動から暴動、そしてテロへとその暴力的戦術をさまざまに駆使する様子、そしてついには軍部がクーデター未遂事件を引き起こすまでの数か月間を追う。
『チリの闘い』は、サルバドール・アジェンデ政権が軍事クーデターに倒れるまでの最後の数ヶ月を、当時の現場で撮影し続けた映像記録である。国会内の応酬からストライキとデモ、銃声とともに倒れるジャーナリスト、空爆で崩れ落ちる大統領府までを捉えた、3部作構成となっている。
本作は、カンヌ国際映画祭(監督週間)やベルリン国際映画祭(フォーラム部門)、ハバナ映画祭をはじめとする世界の主要映画祭で絶賛されたうえ、Time Out誌によって「映画史上もっとも偉大なドキュメンタリーの一つ」と称され、政治ドキュメンタリーの金字塔として語り継がれている。
このたび公開する2Kレストア版は、オリジナル素材から5年の歳月をかけて修復されたもの。1973年のチリを揺るがした真実が、鮮やかな映像と音声と共に蘇る。

『チリの闘い:武器なき民の抵抗』 LA BATALLA DE CHILE La Lucha de un Pueblo sin Armas/The battle of Chile
(1975、1976、1978年/チリ・フランス・キューバ/フランス語・スペイン語/276分/5.1ch/1:1.85)
製作・監督・脚本:パトリシオ・グスマン
支援:クリス・マルケル、キューバ映画芸術産業庁、マッカーサー基金
日本語字幕:比嘉世津子
配給・宣伝:アップリンク