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たしかにあった幻

2月6日(金)公開

(C)CINÉFRANCE STUDIOS - KUMIE INC - TARANTULA - VIKTORIA PRODUCTIONS - PIO&CO - PROD LAB - MARIGNAN FILMS - 2025

日時

2月6日(金)公開

詳細 DETAIL

「臓器移植」と「失踪」をテーマに愛のかたちを描く人間ドラマ

先進国の中でドナー数が最下位という日本の臓器移植医療の現状と、年間約8万人にのぼる日本の行方不明者の問題、この2つが本作のテーマ。河瀬直美監督は『あん』で差別と偏見の果てに生きる歓びを求めるハンセン病患者、『光』で失われゆく視力の中に生まれる新たな愛、『朝が来る』では特別養子縁組で救われた命など、旧来の常識や血縁とは異なる、他者との関係性の中に存在する「生」を描いてきた。個人の肉体を超えて息づく命と愛の意味を問いかける本作は、河瀬監督が繰り返し撮り続けてきた喪失と救済の最新地点にある。

【STORY】

国際人材交流事業の一環で日本へやってきたフランス人女性コリー(ビッキー・クリープス)は、臓器の移植を必要とする人と関わるレシピエント移植コーディネーターとして、日本で数少ない小児心臓移植実施施設の病院でサポートスタッフとして働き始める。移植を待つ重症の小児を多く受け持つその病院では、限られた人員で必死に日々の業務をこなし、切実な状況にある患者やその家族と向き合っていた。コリーはそうした厳しい環境の中でも、患者家族をはじめ、従事する医師や看護師、コーディネーター、保育士や院内学級の先生らと触れ合ううちに、移植医療をめぐる人々の輪の暖かさを再認識していく。しかし、そんな彼女の心を支えてくれていた屋久島で出逢った恋人・迅(寛一郎)が、ある日なんの前触れもなく同居していた家から消えてしまう。

『たしかにあった幻』
(2026年/日本・フランス)
監督・脚本:河瀬直美
出演:ヴィッキー・クリープス、寛一郎、中野翠咲、中村旺士郎、岡本玲、小島聖、早織、永瀬正敏、利重剛、中嶋朋子、尾野真千子、北村一輝
配給:ハピネットファントム・スタジオ