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ダーティハンター OPEN SEASON/LOS CAZADORES

1月16日(金)~上映

© IMPALA-ARPA PRODUCTIONS MCMLXXIV RESERVADOS TOOOS LOS DERECHOS

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1月16日(金)~上映

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“人間狩り”を生きがいにする
3人の青年とそれを追う復讐者の対決を描く。

デヴィッド・オズボーンによる小説「OPEN SEASON」を、『ミニミニ大作戦』(69)などで知られるイギリスの鬼才・ピーター・コリンソン監督、『イージー★ライダー』(69)のピーター・フォンダ主演で映画化した恐怖のサスペンス・アクション『ダーティハンター』。

日本では1975年の劇場公開と以後の数回のテレビ放送以降、ソフト化されることもなく、世界的にも鑑賞困難だった幻の映画が、ついに半世紀の時を経て劇場に復活する。

<人間狩り>という、数々のホラー・サバイバルアクション映画で扱われてきた設定ながら、バトルロワイヤル的な娯楽性は排し、倫理観や道徳性を完全に失った男たちの異常な姿をとおして、人間そのものとアメリカの闇を浮き彫りにする本作の鮮烈さは現在も失われていない。サム・ペキンパー『わらの犬』(71)とジョン・ブアマン『脱出』(72)を合体させたような陰惨さ、『ソルジャー・ボーイ』(72)、『タクシードライバー』(76)、『ローリング・サンダー』(77)などのベトナム帰還兵の苦悩を描く作品群との類似性を持ちながらも、スペイン映画である本作はそのどの作品とも異なる質感を放っている。また、冒頭から最後まで、希望を裏切る出来事が次々と続くいっさいの爽快感のなさ、ハンターたちが<獲物>を精神的に追い詰めていく長い描写など、神経がすり減るトラウマ映画の傑作ともいえる。

人間ハンターの一人を演じるのはピーター・フォンダ。原案を何度も読み返し、慎重に出演を決めたという。共演に『バーバレラ』(67)のジョン・フィリップ・ロー、『スケアクロウ』(73)のリチャード・リンチ、そして『セルピコ』(73)のコーネリア・シャープとアルゼンチン映画批評家協会賞を受賞している『ホラー・エクスプレス/ゾンビ特急地獄行』(72)のアルベルト・デ・メンドーサがたいへんな精神的苦痛に見舞われるカップルを演じる。またゲスト・スターでなんとアカデミー賞受賞の名優ウィリアム・ホールデンが出演。

【STORY】

家族ぐるみで仲の良い友人同士、ケン、グレッグ、アートの3人はある日、銃を持って狩猟場に出発した。家族に言えない3人の趣味、それは人間狩りだった。弾丸と食料を買い込んだ3人は途中でカップルを誘拐、目的地の無人島についた。カップルの女には料理を、男には給仕をさせ、何事もないように数日を過ごす3人。しかし、ついに獲物を放ち、狩猟が解禁になった日、島にはもう一人ハンターがいた──。

『ダーティハンター』Open Season
(1974年/スペイン/英語・スペイン語/105分/スコープ)

監督:ピーター・コリンソン
出演:ピーター・フォンダ、コーネリア・シャープ、ジョン・フィリップ・ロー、リチャード・リンチ、アルベルト・デ・メンドーサ、ウィリアム・ホールデン
脚本:デヴィッド・D・オズボーン、リズ・チャールズ=ウィリアムズ
原作:デヴィッド・D・オズボーン
製作:ジョージ・H・ブラウン、ホセ・ヴィクナ
撮影:フェルナンド・アリバ
編集:アラン・パティロ
音楽:ルゲロ・チニ
提供:キングレコード
配給:コピアポア・フィルム