日時
1月30日(金)公開
1月30日(金)公開
監督を務めたのは、デビュー作『Der Freund』(2008)でスイス映画賞作品賞を受賞し、映画『Will You Marry Us?』(2009)の大ヒット以降、ロマンス映画の名監督として知られるミヒャ・レビンスキー。日本でも公開された衝撃作『まともな男』(2015)では、ヒューマンサスペンスという新境地を開拓した。そんな彼が本作で描き出すのは、中立を掲げながらも強い反共意識に覆われた1980年代のスイスを舞台に、市民が監視対象となった異例のスキャンダル。冷戦下のひりついた空気、ベルリンの壁崩壊の衝撃や人々に巣食う疑心暗鬼の心にユーモアを加えることで見事なバランスの作品に仕上げた。シェイクスピア『十二夜』の稽古と現実が重なり合う中で、任務と恋に揺れる男を主人公に据えたポリティカル・ロマンスコメディが日本に上陸した。



1989年、ソ連の共産主義に対する恐れが蔓延する冷戦下のスイス。警察官であるヴィクトール・シュエラーは、反体制派の情報収集と監視のため、デモ活動を展開していたシャウシュピールハウス劇場への潜入捜査を命じられる。
しかし監視対象であるはずの主演女優オディール・ヨーラと恋に落ち、劇団員とも交流を深めるうちに、自らの任務にも疑問を抱くようになる・・・。
従うべきは任務なのか、心なのか─。




『役者になったスパイ』Moskau Einfach!/One-way to Moscow
(2020年/スイス/スイスドイツ語・ドイツ語/102分/カラー/フラット/5.1ch/G)
監督:ミヒャ・レビンスキー
出演:フィリップ・グラバー、ミリアム・シュタイン、マイク・ミュラー、ミヒャエル・マールテンス 他
日本語字幕:常磐彩
字幕監修:小山千早
後援:在日スイス大使館
配給・宣伝:カルチュアルライフ