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1月23日(金)公開
1月23日(金)公開
「ロックンロールの父」の異名をもつロックンロールの創始者で、人種や世代の壁を越え、後続のアーティストと文化・社会に圧倒的な影響を及ぼしたチャック・ベリー(1926-2017)へのトリビュートとして、PBS(アメリカの公共放送)のために制作されたドキュメンタリー。本作は、チャック・ベリーの代表曲を、彼自身はもちろん、彼から絶大な影響を受けた、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ジミ・ヘンドリックス、キース・リチャーズ、ポール・マッカートニー、ブルース・スプリングスティーンなどのロック・レジェンドたちが演奏する貴重な映像を集めたもの。それらは、アーティストやその遺族からの許可を得て収集され、多くがデジタルリマスターされた。ナレーションは、『カラーパープル』『リーサル・ウェポン』シリーズ等の名優ダニー・グローヴァー。

チャック・ベリー(1926-2017)は、ロックンロール創始者の代表格で、1950年代にギター主導のビートとストーリーテリング的な歌詞を融合させ、ロックンロールの原型を作り上げた。彼のギター・ リフ(特に『ジョニー・B・グッド』の冒頭)は、後の無数のロックバンドに模倣され、代表曲『ジョニー・B・グッド』は、人類の文化の象徴として1977年NASAのボイジャー宇宙探査機に搭載されたゴールデンレコードに収録された。若者文化とアイデンティティを音楽で表現し、若者中心の大衆音楽という新しい潮流を築いた点が革命的であった。また、当時のアメリカでは、黒人アーティストが、主流のラジオや白人観客の前で演奏することは困難だったが、ベリーは人種の壁を超えて人気を博した初の黒人ロックンローラーで、 後続の黒人アーティストの道を切り開いたパイオニアでもある。



彼は単なるパフォーマーではなく、作詞・作曲家としての才能も高く評価されている。歌詞は非常に詩的かつ風刺的で、アメリカ社会を鋭く切り取ったものも多い。1986年、ロックの殿堂入りをした最初のアーティストの一人であり、1984年グラミー賞特別功労賞(生涯業績賞)を受賞、2000年ケネディ・センター名誉賞を受賞。映画では、90歳で亡くなったベリーを追悼するナレーションに続き、さまざまなレジェンドたちがべリーの天才ぶりを以下のように讃えている。「寂しいよチャック、安らかに」 バラク・オバマ、「大きな光が消えた」 キース・リチャーズ、「その詩、情熱、そして影響力に感謝」 キース・アーバン、 「あなたの音楽は俺たちの中に永久に刻まれている」 ミック・ジャガー、「偉大で純粋なロック作曲者」ブルース・スプリングスティーン、「俺たち皆の原点」 レニー・クラヴィッツ、「ロックの父が逝った」 アリス・クーパー。




『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』 Chack Berry BROWN EYED HANDSOME MAN
(2020年/アメリカ/英語/55分/16:9/5.1ch)
監督:ロン・ワイズナー、チャック・サイモン、リチャード・フース
出演:チャック・ベリー、キース・リチャーズ、ロバート・クレイ、エリック・クラプトン、ローリング・ストーンズ、ビートルズ、ジミ・ヘンドリックス、リンダ・ロンシュタット、ビリー・キングズレー&ロッキン・ホース、ブルース・スプリングスティーン、エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、ポール・マッカートニー
配給:オンリー・ハーツ