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もしも脳梗塞になったなら

1月30日(金)公開

©シンクアンドウィル 青空映画舎

日時

1月30日(金)公開

詳細 DETAIL

脳梗塞を経験した
映画監督が作った映画。
全部、本当の話。
困った時、役立ちます!

脳梗塞はよく聞く病気だが、詳しく知る人は少ない。それを体験したのが『向日葵の丘 1983年夏』『朝日のあたる家』等で知られる太田隆文監督。「僕の闘病生活が誰かの役に立てば」と、自身の経験を映画化した。彼は17年間休まず映画作り。そのために脳梗塞。心臓機能は危険値。両目とも半分失明。検査、治療、入院、手術、リハビリの日々を経験し、それを映画でリアルに再現。闘病中は、的外れな助言や嫌がらせの他、悪気はないのに病人を踏みつける人たちもいた。そんな時、家族や友人はどうすべきか? やがて気づいた大切なことを、暗い難病物語にはせず、笑いと感動で描いたノンフィクション映画である。

主人公・大滝隆太郎役には、太田監督が師事した大林宣彦監督の『花筐/HANAGATAMI』で主演した窪塚俊介。隆太郎の妹役で藤井武美、母役で田中美里、隆太郎をネットで応援する友人役で藤田朋子、佐野史郎らが出演。

【STORY】

1人暮らしの映画監督・大滝隆太郎は突然、脳梗塞を発症。目がよく見えない。言葉もうまく出ない。心臓機能が20%まで低下、夏の猛暑で外出は危険。友人に電話しても「お前が病気?笑わせるなよー」と言われ、SNSに闘病状況を書いても、的外れな助言や誹謗中傷ばかり。「俺はこのまま孤独死?」と追い込まれるが、意外な人たちから救いの手が? 本人には悲劇、周りの人たちには喜劇?病気と医療を笑いと涙で描く社会派現代劇。

監督・脚本:太田隆文

1961年、和歌山県生まれ。ロサンゼルスの南カリフォルニア大学(USC)映画科で学ぶ。帰国後、2003年、大林宣彦監督の映画『理由』でメイキングを担当。以後、大林監督に師事。2006年、故郷・和歌山を舞台にした映画『ストロベリーフィールズ』で映画監督デビュー。その後、地方を舞台にした青春映画を発表。『青い青い空』(2010)、山本太郎出演の『朝日のあたる家』(2013)、常盤貴子主演『向日葵の丘1983年・夏』(2015)、鈴木杏主演『明日にかける橋 1989年の想い出』(2019)の脚本、監督を担当。
2023年に脳梗塞を発症。再起不能と思われたが、復帰。その経験を題材にした映画『もしも脳梗塞になったなら』を監督した。

太田監督コメント

2年前のエイプリール・フールに脳梗塞になった。長年、無茶な仕事を続けたせいだ。映画監督歴17年。監督業だけでなく毎回、脚本、プロデューサー・・・と7人分の仕事。盆暮れ関係なしで働いた。今回の病気で両目ともに半分失明。脳の一部が死んで、読み書きが出来なくなった。言葉もうまく話せない。しかし、3回の手術。リハビリで、どうにか映画監督業に復帰出来そうだ。
「だったら!この経験を映画にしよう!」と考えた。と言うのも、脳梗塞のことはよく聞いていたが、具体的にどんな症状か知らなかった。周りの友人たちも同様。心配するどころかギャグにされた。ネット友達はあれこれ的外れのアドバイス。嫌がらせも多かった。2年を超える闘病生活。これを映画にすれば、もし、誰かが脳梗塞になった時、家族や友人が脳梗塞になった時に役立つはず。
シナリオは何とか書けたが、当時は自分で読むことが出来なかった。撮影時はまだ心臓機能が危険値だった。だが、元気になってから撮影すると、病気の辛さを忘れているだろう。担当医には内緒でクランク・イン!ただ、体力がないので、長期間の撮影は不可能。時間と体力の戦い。本物の病人だからこそ、リアルな病人生活を描ける。そして病気を経験したことで知った「人生の大切なこと」をこの映画で伝えたい。

『もしも脳梗塞になったなら』It’s a Wonderful Life (?)
(2025/日本/102分/ステレオ/アメリカンビスタ)

監督・脚本:太田隆文
出演:窪塚俊介、藤井武美、水津亜子、久場寿幸、冨田佳輔、並樹史朗、酒井康行、嵯峨崇司、仁科貴、安部智凛、奈佐健臣、川淳平、杉山久美子、田辺愛美、飯島大介、三輪和音、新宮里奈、宮本弘佑、鯛中蓮都、藤田朋子、田中美里、佐野史郎
配給:渋谷プロダクション