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1月23日(金)公開
1月23日(金)公開
電器店を営むろう者の父と弟、聴者の夏海の古賀家。
同じくその街に暮らすクルド人一家が、些細なすれ違いから対立、両者の通訳として駆り出された夏海と在日クルド人のヒワでも手に追えない状況の中、夏海の弟・駿が作り出した謎の文字が学校・街を巻き込む事態へと発展し、想像を超えた結末へ向かう―。
これは、言語・コミュニケーション格差下で繰り広げられる、“誇り高き小競り合い”を描き、消滅危機言語を扱った前代未聞の作品。

監督を務めたのは、挑戦的なオリジナル作品に定評がある河合健(「なんのちゃんの第二次世界大戦」(21))。CODA(Children of Deaf Adults/ろうの親を持つ聴者の子どもの意)である河合監督が、日本手話とクルド語を題材にしたオリジナル脚本で、消滅危機言語、コミュニケーションの問題に取り組んだ。主人公のCODAの夏海役は映画『愛のゆくえ』の長澤樹、父の友人役にはドラマ「デフ・ヴォイス」の那須英彰、同じく父の友人役として映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の今井彰人、街おこしを計画する団体職員役に板橋駿谷、ろう学校の先生役として小野花梨が参加している。また、夏海の父・和彦役で演技に初挑戦するのは、西日暮里でラーメン屋を営む「麺屋 義」の店長でろう者の毛塚和義。その他にも演技初挑戦となる、ろう者・クルド人が多数出演しており、登場人物たちと同じ第一言語に属する方々がキャスティングされている。
また、本作は、10月27日(月)~ 11月5日(水)に開催される第38回東京国際映画祭のアジアの 未来部門に公式出品(10/1のTIFFの公式発表を持って解禁)、11月6日(木)~9日(日)に開催される手話のまち 東京国際ろう芸術祭2025での先行上映が決定している。

ろう者の父と弟がいる古賀家と、その街に新しく越してきたクルド人一家が、些細なすれ違いから対立する。二つの家族の通訳として繰り出されたのは、古賀家で唯一の聴者である娘の夏海と、クルド人一家で唯一日本語が話せるヒワだった。二人は次第に惹かれ合っていくが、両者の対立は深まるばかり。そんなある日、古賀家の弟・駿が描いた謎の文字をきっかけに、小さな対立は街を巻き込む問題へと発展、想像を超えた結末へと向かっていく。





『みんな、おしゃべり!』
(2025年/日本/143分/カラー/DCP/アメリカンビスタ/5.1ch)
監督:河合健
出演:長澤樹、毛塚和義、福田凰希、ユードゥルム・フラット、Murat Çiçek、那須英彰 今井彰人、板橋駿谷、小野花梨
脚本:河合健、乙黒恭平、竹浪春花
プロデューサー:小澤秀平
ろうドラマトゥルク・演技コーチング:牧原依里
手話指導:江副悟史
ろう俳優コーディネート:廣川麻子
クルド表現監修:Vakkas Colak
企画・配給・製作プロダクション:GUM株式会社
配給協力:Mou Pro.
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会