日時
11月14日(金)公開
11月14日(金)公開
本格推理小説や怪奇・幻想小説の祖として後世に名を残した作家・江戸川乱歩。数々の推理小説を世に送り出す一方で、「人間椅子」「鏡地獄」など、怪奇、妄想、フェティシズム、狂気を滲ませた変格ものと称される作品も多く執筆している。本作の原案である「蟲」は、1929年に雑誌「改造」にて発表された中編小説で、人間の深い闇が猟奇的かつ幻想的に描かれ数多い乱歩作品の中でも問題作と言われている作品。出演は、連続テレビ小説「虎に翼」での好演など活躍著しい平埜生成。そして、映画やドラマでキャリアを重ねる佐藤里菜。映画『Love song』やドラマ「死神バーバー」の木口健太。ドラマ「あの日ボウリング場から出られなくなったこと」の北原帆夏。監督は、映画『餓鬼が笑う』、連続ドラマ「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」の平波亘。今年没後60年を迎える江戸川乱歩の3作品を、「RAMPO WORLD」と題して長編映画化。晩秋の夜に、妖しくも美しい乱歩の世界へと誘う─。
映画監督の柾木は、親の遺産を食い潰しながら引きこもり続けて10年になる。
極端に人との接触を嫌う柾木を気に掛ける大学時代からの友人・池内は、刺激を与えようと小劇場の舞台へと連れ出すが、柾木は居酒屋で酒をあおりながら厳しい論評を繰り返すばかりだった。
しかし、そこに出演女優の芙蓉が現れると、その反応が一変する。柾木の演技論を熱心に聞く芙蓉に心を動かされ、創作意欲が湧き出してきた柾木は、彼女を主役にした脚本を書き始める。
その想いの空回りが、次第に狂気を孕んで、誰も想像だにしない歪んだ愛の物語を奏ではじめる―。
『蟲』
(2025年/日本/日本語/90分/アカデミーサイズ/R15+)
監督・脚本:平波亘
出演:平埜生成、佐藤里菜、木口健太、北原帆夏、山田キヌヲ、細川佳央、橋野純平、中山求一郎
原案:「蟲」江戸川乱歩
製作:BBB/ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム