ロシュフォールの恋人たち【ミシェル・ルグラン&ジャック・ドゥミ レトロスペクティブ】 Les Demoiselles de Rochefort/The Young Girls of Rochefort

©Ciné-Tamaris 1996
©Ciné-Tamaris 1996
『シェルブールの雨傘』で世界的大スターとなったカトリーヌ・ドヌーヴと、実姉でもあるフランソワーズ・ドルレアックが姉妹を演じ話題になった本格的ミュージカル。潤沢な予算のもと、クレーンを駆使したダイナミックな立体撮影と、『雨に唄えば』のジーン・ケリー、『ウエスト・サイド物語』のジョージ・チャキリスなど豪華なキャスト陣を起用した、フランス映画の枠を超えた色彩と音楽とダンスの饗宴。
フランス西南部の町、ロシュフォールに巡って来たお祭りの季節。旅芸人のエチエンヌとビルの2人が町に到着しショーの準備を始めた。一方、美しい双子の姉妹ソランジュとデルフィーヌも新しい恋が始まる予感を感じて思わず歌い出す。ロシュフォールにいる水兵のマクサンス。カフェのマダムで姉妹の母のイヴォンヌ。彼女のかつての恋人シモン。著名な作曲家アンディ。フェスティバルが開催される週末の3日間に彼らの出会いが交錯し恋が生まれ、町は歌と踊りに溢れる。
『ロシュフォールの恋人たち』Les Demoiselles de Rochefort/The Young Girls of Rochefort
(1967年/フランス・アメリカ/127分/カラー/シネスコ/20.chステレオ)
監督:ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーブ、フランソワーズ・ドルレアック、ジョージ・チャキリス、ジャック・ペラン、ダニエル・ダリュー、ジーン・ケリー、ミシェル・ピッコリ
製作:マグ・ボダール
脚本:ジャック・ドゥミ
撮影:ギスラン・クロケ
美術:ベルナール・エバン
作詞:ジャック・ドゥミ
音楽:ミシェル・ルグラン
振付:ノーマン・ミーン
1932年2月24日、パリ生まれ。フランスを代表する作曲家、編曲家、ピアニスト、歌手、指揮者。11歳で、パリ国立高等音楽院に入学し、アンリ・シャランやナディア・ブーランジェに師事。1954年、22歳の時に初のアルバム「アイ・ラヴ・パリ」をリリースし、世界的な成功を収める。1958年にマイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーンらと共演したジャズ・アルバム「ルグラン・ジャズ」はベストセラーになった。
映画音楽の作曲家としてのキャリアは、1954年のアンリ・ベルヌイユ監督作品『過去をもつ愛情』から。その後、ヌーヴェルヴァーグの映画人たち、そしてジャック・ドゥミと出会う。『シェルブールの雨傘』と『ロシュフォールの恋人たち』の映画音楽は彼に世界的な評価をもたらした。1967年から1969年まではロサンゼルスに移住し、ノーマン・ジュイソン『華麗なる賭け』、ジョン・スタージェス『北極の基地/潜航大作戦』、シドニー・ポラック『大反撃』、リチャード・ブルックス『ハッピーエンド/幸せの彼方に』の映画音楽を作曲。
フランスに戻った後、ジャン=ポール・ラプノー『コニャックの男』、ロバート・マリガン『おもいでの夏』、クロード・ルルーシュ『愛と哀しみのボレロ』、バーブラ・ストライサンド『愛のイエントル』、アービン・カーシュナー『ネバーセイ・ネバーアゲイン』などがある。生涯で3つのオスカーを獲得。クラシックとジャズという異なる文化の要素を組み合わせたミシェル・ルグランは、独創的で華麗な作曲でジャンルの垣根をなくした。2019年1月26日に永眠。
【ミシェル・ルグラン&ジャック・ドゥミ レトロスペクティブ】
提供:ハピネット・メディアマーケティング
配給:ハピネットファントム・スタジオ、アンプラグド