上映 MOVIES

SUB MENU

メイソウ家族

8月29日(金)公開

© 大阪芸術大学

日時

8月29日(金)公開

リンク

詳細 DETAIL

交わるはずのない物語が一つの世界でつながっていく——

大阪芸術大学の学生たちが映像業界のプロとタッグを組んでドラマや映画を作る「産学協同プロジェクト」11作品目の映画『メイソウ家族』。
大学に所蔵されていた学生作の秀逸な3本のシナリオを在学生たちがアレンジし、さらに卒業生・現教員であり、日本映画界を代表する熊切和嘉監督と金田敬監督によって、交わるはずのなかった3つの物語を1つの世界として緻密かつ大胆に構成され、映画作品として結実した。

1話『YUI』
ごくありふれた日常を送っているように見える、吉田家。しかし母親の梨恵が作った朝食に手をつけるのは、息子の優輝だけ。娘の由依は梨恵の何気ない一言に腹を立てて食卓から離れ、父親の雅史にいたっては朝食に見向きもせず会社へ向かう。そんなある日、優等生だったはずの優輝がペンキまみれで学校から帰宅し、そのまま部屋に引きこもるように。やがて、なんとか家族関係を良くしようとしていた梨恵も思わぬ方向へ壊れていく。

2話『MONOS』
人類の火星移住計画のニュースを聞き、大喜びで運転する田中恵一。一方、助手席の吉田由依は「うちの話も聞いてや」と妊娠を告げようとするが話を聞こうとせず恵一の態度に不満いっぱい。「家に帰ったら聞いたるわ」と言う恵一に、由依が約束のキスをせがんだそのとき、“なにか”を轢いて死なせてしまう。そこに横たわっていたのは、見たことがない姿をした生物。恵一はそれが数億円の価値を持つ UMA(未確認生物)だと確信し、「MONOS」と名付けて自宅へ持ち帰る。妊娠の話を聞いてくれない恵一に怒った由依はアパートを飛び出し、彼女を追った恵一は事故で死亡する。後に由依は女の赤ん坊を出産し・・・。

3話『UMI』
とある小さな町の中学校に1年間、赴任することになった国語教師の風間隼也。そんな彼は、一つの不安を抱えていた。その理由は、なんらかの事情で失声症になり、言葉を話せなくなってしまった学生・中江羽美の個別指導を任されたこと。当初は、普段とは違ったコミュニケーションの取り方に戸惑う風間だったが、筆談を通して羽美の気持ちが理解できるように。一方、羽美も閉ざしていた心が少しずつほぐれていく。しかし、風間は婚約者の家業を継ぐため町を去ることが決まっていた。

『メイソウ家族』
(2024年/日本/110分/G)

監督:1話『YUI』熊切和嘉、2話『MONOS』金田敬、3話『UMI』熊切和嘉
出演:1話『YUI』戸田菜穂、永野宗典、三浦理奈、高村佳偉人、2話『MONOS』三浦理奈、秋庭悠佑、3話『UMI』西岡奏、木村了
特別出演:久保田磨希、タージン、島田珠代、真凛、板東さえか、谷村美月
脚本:1話『YUI』三田村裕真、2話『MONOS』阪上彰馬、3話『UMI』幸田遼太朗、音楽:池永正二
脚色:1話『YUI』菊田涼乃、2話『MONOS』村岡楓太、3話『UMI』長瀬南海
撮影監督:佐々木原保志
編集:藤田和延
製作総指揮:塚本邦彦
製作統括:田中光敏
エグゼクティブプロデューサー:濱名一哉
配給:日活