
©KADOKAWA1964
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今年没後六十年となる谷崎潤一郎の代表作を映画化。当時日本映画界ではタブー視されていた同性愛の世界を妖しく瑞々しく描いた増村の代表作。神々しいほどの美しさを魅せる若尾と相手役・岸田の品格ある演技も必見。
園子(岸田)は、美術学校で出会った美しい令嬢・光子(若尾)の虜になり、絵の完成のため裸体を見せて欲しいと光子にせがむ。やがて二人の関係は、園子の夫や光子の恋人など周囲の人間をも巻き込み、絡まっていく。
『卍』
(1964年/カラー/90分/スコープ)
監督:増村保造
出演:若尾文子、岸田今日子、船越英二、川津祐介、山茶花究
原作:谷崎潤一郎 脚本: 新藤兼人 撮影:小林節雄 美術:下河原友雄 音楽:山内正
映画女優・若尾文子———
増村保造、溝口健二、市川崑、川島雄三ら日本を代表する監督のもと、 京マチ子、山本富士子、市川雷蔵、勝新太郎、田宮二郎・・・・・・
昭和を代表する名優と共演し、女優として絶えず進化してきました。
KADOKAWAが保有する大映や角川映画の数多の作品を次世代に継承すべく、 2014年に立ち上げたブランド「角川シネマコレクション」。
<映画デビュー70周年記念>「市川雷蔵映画祭」に続く角川シネマコレクション・劇場上映企画である今回は5年ぶりに「若尾文子映画祭」を開催、 今回は初の試みとして〈Side.A〉、〈Side.B〉と2つに分けて実施します。
〈Side.A〉では初披露する『青空娘』『最高殊勲夫人』の4K版を目玉に、 比較的初期の作品を中心に、明るく純粋な若尾文子を堪能できる作品18本(※当館では11本)を上映。
〈Side.B〉では同じく初披露の『妻は告白する』『清作の妻』の4K版を目玉に、 大映所属時代の中期以降の作品を中心に、濃厚な若尾文子を堪能できる作品を同じく18本(※当館では15本)上映します。
人間の表と裏、光や影などいくつもの顔やそれら女性の人生を演じた映画女優・若尾文子の魅力をスクリーンでご堪能頂けますと幸いです。
【若尾文子映画祭 SideA & SideB】
配給:KADOKAWA