
©KADOKAWA1963
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『飢餓海峡』などで有名な水上勉の小説を映画化。若尾が肉体と女心に揺れる微妙な心理を繊細な演技で表現。越前の風土を見事に描き出した西岡善信の美術や宮川一夫の撮影による美しい風景は秀逸。
竹細工職人の喜助(山下)は亡き父が客として通った遊女の玉枝(若尾)と結婚。想い合う二人だったが、夫婦の交わりがない生活に不満を覚える玉枝は昔の馴染みだった男(西村)に抱かれた末、妊娠してしまい・・・。
『越前竹人形』
(1963年/102分/モノクロ/スコープ)
監督:吉村公三郎
出演:若尾文子、山下洵一郎、中村玉緒、中村鴈治郎、西村晃
原作:水上勉 脚本:笠原良三 撮影:宮川一夫 美術:西岡善信 音楽:池野成
映画女優・若尾文子———
増村保造、溝口健二、市川崑、川島雄三ら日本を代表する監督のもと、 京マチ子、山本富士子、市川雷蔵、勝新太郎、田宮二郎・・・・・・
昭和を代表する名優と共演し、女優として絶えず進化してきました。
KADOKAWAが保有する大映や角川映画の数多の作品を次世代に継承すべく、 2014年に立ち上げたブランド「角川シネマコレクション」。
<映画デビュー70周年記念>「市川雷蔵映画祭」に続く角川シネマコレクション・劇場上映企画である今回は5年ぶりに「若尾文子映画祭」を開催、 今回は初の試みとして〈Side.A〉、〈Side.B〉と2つに分けて実施します。
〈Side.A〉では初披露する『青空娘』『最高殊勲夫人』の4K版を目玉に、 比較的初期の作品を中心に、明るく純粋な若尾文子を堪能できる作品18本(※当館では11本)を上映。
〈Side.B〉では同じく初披露の『妻は告白する』『清作の妻』の4K版を目玉に、 大映所属時代の中期以降の作品を中心に、濃厚な若尾文子を堪能できる作品を同じく18本(※当館では15本)上映します。
人間の表と裏、光や影などいくつもの顔やそれら女性の人生を演じた映画女優・若尾文子の魅力をスクリーンでご堪能頂けますと幸いです。
【若尾文子映画祭 SideA & SideB】
配給:KADOKAWA