
©KADOKAWA1966
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野戦病院を舞台に、傷ついた兵士らに深い愛を注ぐという難役を、若尾が体当たりで演じた異色の戦争映画。ハードな描写も厭わない徹底した演出が戦争の暗部を抉り出す、増村×若尾コンビの中でも屈指の問題作。
1939年、西さくら(若尾)は中国・天津の陸軍病院に従軍看護婦として赴任し、やがて前線へと送られる。まさに地獄のような戦場で懸命に任務を果たそうとする軍医の岡部(芦田)に、さくらは心を惹かれていく。
『赤い天使 4K版』※当館では2K上映
(1966年/95分/モノクロ/スコープ)
監督:増村保造
出演:若尾文子、芦田伸介、川津祐介、千波丈太郎、赤木蘭子
原作:有馬頼義 脚本:笠原良三 撮影:小林節雄 美術:下河原友雄 音楽:池野成
映画女優・若尾文子———
増村保造、溝口健二、市川崑、川島雄三ら日本を代表する監督のもと、 京マチ子、山本富士子、市川雷蔵、勝新太郎、田宮二郎・・・・・・
昭和を代表する名優と共演し、女優として絶えず進化してきました。
KADOKAWAが保有する大映や角川映画の数多の作品を次世代に継承すべく、 2014年に立ち上げたブランド「角川シネマコレクション」。
<映画デビュー70周年記念>「市川雷蔵映画祭」に続く角川シネマコレクション・劇場上映企画である今回は5年ぶりに「若尾文子映画祭」を開催、 今回は初の試みとして〈Side.A〉、〈Side.B〉と2つに分けて実施します。
〈Side.A〉では初披露する『青空娘』『最高殊勲夫人』の4K版を目玉に、 比較的初期の作品を中心に、明るく純粋な若尾文子を堪能できる作品18本(※当館では11本)を上映。
〈Side.B〉では同じく初披露の『妻は告白する』『清作の妻』の4K版を目玉に、 大映所属時代の中期以降の作品を中心に、濃厚な若尾文子を堪能できる作品を同じく18本(※当館では15本)上映します。
人間の表と裏、光や影などいくつもの顔やそれら女性の人生を演じた映画女優・若尾文子の魅力をスクリーンでご堪能頂けますと幸いです。
【若尾文子映画祭 SideA & SideB】
配給:KADOKAWA