
©KADOKAWA1960
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青春映画の傑作としての評価も高い一方、エスカレーターを巧みに使用したアクションシーンなども見どころ。東大の同期である増村が、当時既に世界的に高名な作家の三島に対して役者として徹底的にしごいたとの話も。
出所したばかりの二代目親分・武夫(三島)は映画館で働く芳江(若尾)と出会う。彼女の一途さに惹かれた彼は、次第にヤクザ稼業の虚しさを憶えるようになるが、そんな彼の間近に殺し屋の銃弾が迫っていた。
『からっ風野郎』
(1960年/96分/カラー/スコープ)
監督:増村保造
出演:三島由紀夫、若尾文子、船越英二、川崎敬三
脚本:菊島隆三、安藤日出男
撮影:村井博
美術:渡辺竹三郎
音楽:塚原晢夫
主題歌:「からっ風野郎」(三島由紀夫)
映画女優・若尾文子———
増村保造、溝口健二、市川崑、川島雄三ら日本を代表する監督のもと、 京マチ子、山本富士子、市川雷蔵、勝新太郎、田宮二郎・・・・・・
昭和を代表する名優と共演し、女優として絶えず進化してきました。
KADOKAWAが保有する大映や角川映画の数多の作品を次世代に継承すべく、 2014年に立ち上げたブランド「角川シネマコレクション」。
<映画デビュー70周年記念>「市川雷蔵映画祭」に続く角川シネマコレクション・劇場上映企画である今回は5年ぶりに「若尾文子映画祭」を開催、 今回は初の試みとして〈Side.A〉、〈Side.B〉と2つに分けて実施します。
〈Side.A〉では初披露する『青空娘』『最高殊勲夫人』の4K版を目玉に、 比較的初期の作品を中心に、明るく純粋な若尾文子を堪能できる作品18本(※当館では11本)を上映。
〈Side.B〉では同じく初披露の『妻は告白する』『清作の妻』の4K版を目玉に、 大映所属時代の中期以降の作品を中心に、濃厚な若尾文子を堪能できる作品を同じく18本(※当館では15本)上映します。
人間の表と裏、光や影などいくつもの顔やそれら女性の人生を演じた映画女優・若尾文子の魅力をスクリーンでご堪能頂けますと幸いです。
【若尾文子映画祭 SideA & SideB】
配給:KADOKAWA