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9月5日(金)公開
9月5日(金)公開
国内外で高い評価を得た『そこのみにて光輝く』(14)『きみはいい子』(15)の監督・呉美保と脚本・高田亮の黄金コンビが三たび手を組んだ。その最新作『ふつうの子ども』は、シリアスなサスペンスからラブコメディまで幅広く手がける高田が、「ずっと前から書きたいと思っていた」という子ども同士の人間ドラマ。自身のまわりで目にする生身の子どもたちの姿に魅了され、小学校への取材を重ね、オリジナルのストーリーを書き上げた。 一方、呉監督も「ありのままの子どもを思いっきり描きたい!」という思いを長年温めていた。昨年『ぼくが生きてる、ふたつの世界』で9年ぶりとなる長編映画を発表し、大きな反響を呼んだ呉監督だが、出産・育児を経てブランクを経験したことも事実。仕事や子育てに追われる中で、「子どもも大人も、共に楽しめる映画」を作ることへの情熱を強くしていた。自らも親となった監督と脚本家の二人が、今の日本に生きる子どもたちと、彼らと同じ時間に向き合う大人たちにフォーカスした本作は、「ありそうでなかった子ども映画」となって誕生した。
主人公の唯士を演じるのは、映画『LOVE LIFE』(22/深田晃司監督)や『アンダーカレント』(23/今泉力哉監督)、ドラマ「それでも俺は、妻としたい」(25/足立紳監督)など、気鋭の監督たちに愛されてきた嶋田鉄太。呉監督の作品には『ぼくが生きてる、ふたつの世界』に続く出演となり、平凡な小学生の日常に訪れた刺激的な冒険の日々をまっすぐに演じきった。唯士が恋心のようなものを抱く、大人びた同級生の心愛に抜擢された瑠璃は、本作で初めての本格的な芝居ながらも、物語を牽引する強い存在感を披露している。二人と一緒に“環境活動”を始める陽斗は、土曜ドラマ「3000万」(NHK)や日曜劇場「VIVANT」(TBS)に出演し、映画の公開待機作も多く控える味元耀大が演じ、場の空気を惹きつける華やかさと秘められた繊細さの両面から訴えかける。メインの3人に加え、彼らのクラスメイト役は全てオーディションで選ばれ、ワークショップを通して共通の時を過ごしながら、呉監督と共にそれぞれのキャラクターを創り上げていった。
上田唯士、10才、小学4年生。両親と三人家族、おなかが空いたらごはんを食べる、いたってふつうの男の子。最近、同じクラスの三宅心愛が気になっている。環境問題に高い意識を持ち、大人にも臆せず声を挙げる彼女に近づこうと頑張るが、心愛はクラスの問題児、橋本陽斗に惹かれている様子。そんな三人が始めた“環境活動“は、思わぬ方向に転がり出して——。
『ふつうの子ども』
(2025年/日本/96分)
監督:呉美保
出演:嶋田鉄太、瑠璃、味元耀大、瀧内公美、少路勇介、大熊大貴、長峰くみ、林田茶愛美、風間俊介、蒼井優
脚本:高田亮
製作:石井紹良、清水伸司、水谷晴夫、村松秀信、山国秀幸、岩田潤、野儀健太郎、伊藤伴雄、森君夫、地崎昌和
プロデュース:中村優子
企画・プロデューサー:菅野和佳奈
プロデューサー:佐藤幹也
音楽:田中拓人
撮影:田中創
照明:溝口知
録音:小清水健治
美術:井上心平
装飾:櫻井啓介
衣裳:藤山晃子
ヘアメイク:知野香那子
編集:木村悦子
リレコーディングミキサー:野村みき
サウンドエディター:大保達哉
カラリスト:石原泰隆
VFXスーパーバイザー:帆足誠
助監督:黒柳祥一
製作:murmur、メ〜テレ、トライサム、東映エージエンシー、ワンダーラボラトリー、朝日放送テレビ、フェローズ、ディグ&フェローズ、九州朝日放送、LIP北信越
製作幹事・配給:murmur
製作プロダクション:ディグ&フェローズ
制作プロダクション:ポトフ ©︎2025「ふつうの子ども」製作委員会
特別協力:小田急不動産、湘南学園小学校、文化庁文化芸術振興費補助金(映画想像活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
協賛:Bsize、キュウセツAQUA、YOIHI PROJECT Circular Economy.Tokyo、Desighn H&A