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ミステリアス・スキン Mysterious Skin

4月25日(金)公開

©️MMIV Mysterious Films, LLC

日時

4月25日(金)公開

詳細 DETAIL

ジョセフ・ゴードン=レヴィット『スノーデン』『(500)日のサマー』ブラディ・コーベット『ブルータリスト』監督

僕たちが壊れた、8歳の夏。

製作から20年、ついに劇場公開―
幼少期に心の傷を負った少年たちの行く末を描く、比類なき青春映画

90年代、“ニュー・クィア・シネマ”のムーブメントを牽引し、つねに時代の遥か先を見据えてきたグレッグ・アラキ。長編8作目となる本作は、2004年ヴェネチア国際映画祭でのプレミア上映を皮切りに、各国映画祭で上映されて大きな反響を呼んだ。
主演は当時23歳でブレイク前のジョセフ・ゴードン=レヴィット、現在は映画監督として世界に名を轟かせるブラディ・コーベットが、幼少期に同じ野球チームの監督から受けた性加害によって心の傷を負った二人の対照的な主人公ニールとブライアンを演じた。その他にも、今年2月の急逝が惜しまれるミシェル・トラクテンバーグをはじめ、メアリー・リン・ライスカブ、エリザベス・シューなど実力派俳優たちが脇を固めている。

また、アンビエントミュージック界の巨匠ハロルド・バッドとコクトー・ツインズの天才ロビン・ガスリーがオリジナル劇伴を手掛け、シガー・ロスやスロウダイヴ、カーヴ、ライドなど音楽マニアのグレッグ・アラキらしいサウンドトラックが忘れがたい余韻を残す。そして、監督が映像化を熱望した唯一の原作は、スコット・ハイムが1995年に発表した同名小説。自身の実体験をもとにしたと語る著者も「これ以上の映画化はない」と太鼓判を押す、最良の実写版『ミステリアス・スキン』。その製作から20年―世界中でグレッグ・アラキの再評価が高まるなか、いま観られるべき傑作が劇場初公開を迎える。

【STORY】

カンザス州の田舎町ハッチンソン。1981年の夏、リトルリーグのチームメイトである8歳の少年ブライアン(ブラディ・コーベット)とニール(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、常習的に幼い子供への性加害を行なっていた一人の“コーチ”(ビル・セイジ)によって大きく人生を狂わされる。精神的ショックから記憶を失い、トラウマの後遺症にさいなまれる日々を過ごしていたブライアンは、やがて自分は宇宙人に誘拐されたために記憶を失ったのだと思い込むようになる。一方、自らのセクシャリティに早くから気づいていたニールは、“コーチ”と8歳の自分の間にあったものは「愛」だと信じ、彼の影を追い求めて年上の男たちを相手に体を売りながら生きていく道を選んだ。「空白の記憶」から10年。大学生になったブライアンが真実を取り戻そうとするうち、手がかりとして浮かび上がってきたのは繰り返し夢に現れる一人の少年。そして、その少年がニールであることをついに突き止めたブライアンだったが……。

『ミステリアス・スキン』Mysterious Skin
(2004年/アメリカ/英語/105分/アメリカンビスタ/5.1ch/R15+)

監督・脚本:グレッグ・アラキ
出演:ブラディ・コーベット、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ミシェル・トラクテンバーグ、ジェフリー・リコン、ビル・セイジ、メアリー・リン・ライスカブ、エリザベス・シュー
原作:スコット・ハイム『謎めいた肌』(ハーパーコリンズ・ジャパン刊)
音楽:ハロルド・バッド、ロビン・ガスリー
音楽監修:ハワード・パー
字幕翻訳:安本熙生
配給・宣伝:SUNDAE