日時
4月18日(金)公開
4月18日(金)公開
※当館では2K上映
本作は声優・千葉繁のプロモーションフィルムを作るという自主映画企画だったが、次第にスケールアップし、35mmフィルム撮影での本格的な映画として完成。監督は、それまでアニメーションの監督として活動してきた押井守で、これが初の実写長編作品となった。スタッフも脚本の伊藤和典など、押井がチーフディレクターを務めた『うる星やつら』の関係者が参加。出演は、主演の千葉以外も鷲尾真知子や田中秀幸、玄田哲章ら参加し、声優の永井一郎や、アニメーターの大塚康生らも出演。また岡本喜八映画の常連として知られた天本英世も出演している。
『紅い眼鏡』はカルト的な人気を博し、後の『ケルベロス 地獄の番犬』(91)や『人狼 JIN-ROH』(00)につながる「ケルベロス・サーガ」と呼ばれる押井守の作品群の起点となった。
20世紀末、警視庁は激増する凶悪犯罪に対し、強化服「プロテクトギア」と重火器で武装した「対凶悪犯罪特殊武装機動特捜班」、略称・特機隊を組織する。しかしその苛烈な捜査手法に非難が集中し、組織は解体を余儀なくされた。だが一部の隊員は反乱を起こして解体に抵抗、一人の男がプロテクトギアとともに海外逃亡を果たす。その男の名は都々目紅一(とどめこういち)。3年後、紅一は大きなトランクを手に帰国する。はたして、彼の目的は……。
『紅い眼鏡 4Kレストア5.1chヴァージョン』
(1987年/日本/DCP/5.1ch/パートカラー/120分/ヨーロピアンビスタ)
監督:押井守
出演:千葉繁、鷲尾真知子、田中秀幸、玄田哲章、兵藤まこ、永井一郎、大塚康生、及川ヒロオ、古川登志夫、西村智博、中村秀利、平井隆博、立木文彦、天本英世ほか
脚本:伊藤和典、押井守
撮影:間宮庸介
照明:保坂芳美
編集:森田清次
音楽:川井憲次
プロテクトギアデザイン:出渕裕
エンブレムデザイン:高田明美
エンブレム造形:外川祐
マスク造形:速水仁司
コスチューム造形:品田冬樹
造形プロデューサー:安井尚志
プロデューサー:斯波重治、林大介
提供:バルク
配給:東京テアトル