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5月9日(金)公開
5月9日(金)公開
本作のコンセプトの起点は、悪名高き残酷映画『セルビアン・フィルム』(2010)×アクションの王道『ダイ・ハード』(1988)。非道な行為が繰り広げられる裏社会を舞台に、格闘アクションや銃撃戦、そしてホラー映画に接近するハードな暴力描写を盛り込んだ野心作となっている。本国で公開された際には、国内大手新聞トゥルン・サノマット紙にて「フィンランド史上、最も暴力的な映画!」と評された。
監督はフィンランドの新星イサ・ユシラ。国内におけるインディーズ映画シーンにて多くの作品を制作し注目を集めた後、MV、コマーシャルなど幅広い分野で活躍。本作で劇場映画デビューを果たした。重厚かつスタイリッシュな撮影の手腕が高く評価されており、ヒーロー映画『RENDEL レンデル』(2017)の続編『Rendel: Cycle of Revenge』(2024・未)など、多くの大作映画の撮影監督に抜擢された経歴を持つ。
ユシラ監督による映像世界を支えるのは、アキ・カウリスマキ監督作品の常連であり『SISU シス 不死身の男』(2022)にも出演しているイルッカ・コイヴラ、『バニー・ザ・キラー』(2015)などで知られる期待の若手ヴェーラ・W・ヴィロ、『キャビン28 ケディ殺人事件』(2017)のガレス・ローレンスら実力派俳優陣。
フィンランド屈指のスタッフ・キャストにより構築されたダークな空気感に、監督が愛してやまないジャンル映画のエッセンスが加わった、新たなるバイオレンス映画=〈エクストリーム・ノワール〉が誕生。端正な映像と壮絶なバイオレンスが合わさった映像体験を是非劇場で堪能してほしい。
郊外に佇む会員制の「クラブ」。その実態はリンド三兄弟が仕切る裏社会の拠点。上のフロアでは悦びを提供し、地下では顧客の依頼に応じて監禁や拷問が行われる。刑務所から出所した男カイヴォラはそこで雇われ、荒くれ者の犯罪者たちと共に番人として働くことに。ところが予期せぬ非常事態が発生する。武装した傭兵軍団がクラブを襲撃、残虐な殺戮を開始した! 籠城し応戦するカイヴォラたち。血肉と銃弾が散る攻防の中で、リンド三兄弟と襲撃者の恐ろしい因縁が明かされてゆく…。
『血戦 ブラッドライン』(PRI)SONS
(2024年/フィンランド/フィンランド語・英語・ロシア語/100分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/R15+)
監督・脚本・撮影:イサ・ユシラ
出演:イルッカ・コイヴラ(『SISU 不死身の男』)、ヴェーラ・W・ヴィロ(『バニー・ザ・キラー』)、ガレス・ローレンス(『キャビン28 ケディ殺人事件』)、アリ・サヴォネン(『アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲』)、ジェレ・サアレラ
製作・原案:アリ・サヴォネン
音楽:ユッシ・フータラ
後援:フィンランド大使館
配給・宣伝:KOOKS FILM