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ボサノヴァ~撃たれたピアニスト THEY SHOT THE PIANO PLAYER

4月11日(金)公開

© 2022 THEY SHOT THE PIANO PLAYER AIE – FERNANDO TRUEBA PRODUCCIONES CINEMATOGRAFICAS, S.A. – JULIÁN PIKER & FERMÍN SL – LES FILMS D’ICI MÉDITERRANÉE – SUBMARINE SUBLIME – ANIMANOSTRA CAM, LDA – PRODUCCIONES TONDERO SAC. ALL RIGHTS RESERVED.

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4月11日(金)公開

詳細 DETAIL

彼の音楽はすべてを包み込んだ—

『チコとリタ』(09)から13年。キューバ革命前後のニューヨークを舞台にシンガーとピアニストの悲恋を描いた同作で第84回アカデミー賞®長編アニメーション部門にノミネートされたフェルナンド・トルエバとハビエル・マリスカル。
稀代のジャズ通でグラミー賞受賞歴もある映像の魔術師と現代スペインアートを代表する巨匠が映画の舞台をリオデジャネイロに移し、再びタッグを組んだ『They Shot the Piano Player(原題)』が2023年のトロント国際映画祭でお披露目された。

トルエバ監督が敬愛するフランソワ・トリュフォー監督の『ピアニストを撃て!』(60)からタイトルのインスパイアを受けた本作は、「生身のアーティストとしてのテノーリオ・ジュニオルを描くにはアニメーションこそが最適だった」とトルエバ監督が語る通り、1964年に唯一のリーダーアルバム『Embalo(原題)』を残して失踪した天才ピアニストを巡る、スリリングで重厚な、ラテンアメリカ光と影の旅に観るものを誘っていく。
トルエバ監督の盟友であり、ハリウッドの名優ジェフ・ゴールドブラムを語り部のジャーナリスト役に、ヴィニシウス・ヂ・モライス、アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルトら、テノーリオと同時代を生きたブラジル音楽の伝説がビッグスクリーンに蘇る。

ジャーナリストの旅を通して次第に明らかにされるラテンアメリカの不都合な真実。奇しくも2025年は日本とブラジルの修好130周年の節目の年を迎えるが、世界で最もボサノヴァ愛好家が多いと言われる、この国で、邦題『ボサノヴァ~撃たれたピアニスト』として、待望の劇場公開となる。

【STORY】
蘇る珠玉の名曲
ラテンアメリカ光と影の旅

1959年、ブラジルのボサノヴァが音楽の歴史を変えた。
エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、さらにはフランク・シナトラまで、世界中がブラジル音楽を歌い踊り始めた。
ニューヨークの音楽ジャーナリスト、ジェフ・ハリスは、このムーブメントについて調べるため訪れたリオデジャネイロで、ボサノヴァの爆発的なヒットで重要な役割を果たした一人のピアニスト、テノーリオ・ジュニオルの存在を知る。

その足跡を辿ると、繊細なタッチで聴衆を魅了した天才はブエノスアイレスでのツアー中に謎の失踪を遂げていた。
創造的な自由が失われ、全体主義体制に飲み込まれる直前のラテンアメリカ、彼の地でジャーナリストが見た真実とは——。

監督・脚本:フェルナンド・トルエバ(Fernando Trueba)

スペインの脚本家、映画監督、プロデューサー。
『ベル・エポック』(92)で1994年アカデミー賞®外国語映画賞を受賞。ゴヤ賞最優秀監督賞を3度受賞、第37回ベルリン国際映画祭では『Year of Enlightment (英題)』(86)で銀熊賞、『The Miracle of Candeal(英題)』(04)でゴヤ賞最優秀ドキュメンタリー賞、『チコとリタ』(09)でゴヤ賞最優秀長編アニメーション賞を受賞し、第84回アカデミー賞®長編アニメーション賞にもノミネートされた。稀代のジャズ通で、音楽プロデューサーとして、グラミー賞を2回、ラテン・グラミー賞を4回受賞している。

監督:ハビエル・マリスカル(Javier Mariscal)

スペインのアーティスト、デザイナー。
作品は絵画、彫刻、インテリアデザイン、造園など、芸術の活動領域は多岐にわたり、少ない線で描かれた陽気で大胆な表現のデザインは世界中にファンがいる。1992年バルセロナ・オリンピックの公式マスコット、コビー(Cobi)の生みの親。アカデミー賞®長編アニメーション賞にノミネートされた『チコとリタ』(09)に続いて、トルエバ監督からの熱烈なラブコールにより、本作でもデザイン/ビジュアル面を担当している。

ジェフ・ハリス役:ジェフ・ゴールドブラム(Jeff Goldblum)

アメリカの俳優、ミュージシャン、映画プロデューサー。
デヴィッド・クローネンバーグ監督のSFホラー映画『ザ・フライ』(86)で科学者セス・ブランドル博士を演じてキャリアのブレークを果たす。スティーヴン・スピルバーグ監督の大ヒット作『ジュラシック・パーク』(93) のウィットに富んだ数学者イアン・マルコム博士役で、広く認知され、最新作の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(22)まで、そのカリスマ的な演技は高く評価されている。俳優業だけでなく、熟練したジャズピアニストでもあり、自身のバンド「ミルドレッド・スニッツァー・オーケストラ」とともにアルバムをリリースしており、最新作『Plays Well with Others』(23)では彼の音楽的才能とジャズへの愛が存分に発揮されている。

『ボサノヴァ~撃たれたピアニスト』 THEY SHOT THE PIANO PLAYER
(2023年/スペイン・フランス・オランダ・ポルトガル/英語・ポルトガル語・スペイン語/103分/カラー/4Kシネスコ(当館は2K上映)/5.1ch)

監督・脚本:フェルナンド・トルエバ
監督:ハビエル・マリスカル
声の出演:ジェフ・ゴールドブラム
アニメーション監督:カルロス・レオン・サンチャ
キャラクターデザイン:マルセロ・キンタニーリャ
編集:アルナウ・キレス
サウンドエディター:エドゥアルド・カストロ
後援:インスティトゥト・セルバンテス東京、ギマランイス・ホーザ文化院
日本語字幕:草刈かおり
配給・宣伝:2ミーターテインメント、ゴンゾ
協力:キュードーガ
DCP制作:クープ