『チコとリタ』(09)から13年。キューバ革命前後のニューヨークを舞台にシンガーとピアニストの悲恋を描いた同作で第84回アカデミー賞®長編アニメーション部門にノミネートされたフェルナンド・トルエバとハビエル・マリスカル。
稀代のジャズ通でグラミー賞受賞歴もある映像の魔術師と現代スペインアートを代表する巨匠が映画の舞台をリオデジャネイロに移し、再びタッグを組んだ『They Shot the Piano Player(原題)』が2023年のトロント国際映画祭でお披露目された。
スペインの脚本家、映画監督、プロデューサー。
『ベル・エポック』(92)で1994年アカデミー賞®外国語映画賞を受賞。ゴヤ賞最優秀監督賞を3度受賞、第37回ベルリン国際映画祭では『Year of Enlightment (英題)』(86)で銀熊賞、『The Miracle of Candeal(英題)』(04)でゴヤ賞最優秀ドキュメンタリー賞、『チコとリタ』(09)でゴヤ賞最優秀長編アニメーション賞を受賞し、第84回アカデミー賞®長編アニメーション賞にもノミネートされた。稀代のジャズ通で、音楽プロデューサーとして、グラミー賞を2回、ラテン・グラミー賞を4回受賞している。
アメリカの俳優、ミュージシャン、映画プロデューサー。
デヴィッド・クローネンバーグ監督のSFホラー映画『ザ・フライ』(86)で科学者セス・ブランドル博士を演じてキャリアのブレークを果たす。スティーヴン・スピルバーグ監督の大ヒット作『ジュラシック・パーク』(93) のウィットに富んだ数学者イアン・マルコム博士役で、広く認知され、最新作の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(22)まで、そのカリスマ的な演技は高く評価されている。俳優業だけでなく、熟練したジャズピアニストでもあり、自身のバンド「ミルドレッド・スニッツァー・オーケストラ」とともにアルバムをリリースしており、最新作『Plays Well with Others』(23)では彼の音楽的才能とジャズへの愛が存分に発揮されている。
『ボサノヴァ~撃たれたピアニスト』THEY SHOT THE PIANO PLAYER
(2023年/スペイン・フランス・オランダ・ポルトガル/英語・ポルトガル語・スペイン語/103分/カラー/4Kシネスコ(当館は2K上映)/5.1ch)
監督・脚本:フェルナンド・トルエバ
監督:ハビエル・マリスカル
声の出演:ジェフ・ゴールドブラム
アニメーション監督:カルロス・レオン・サンチャ
キャラクターデザイン:マルセロ・キンタニーリャ
編集:アルナウ・キレス
サウンドエディター:エドゥアルド・カストロ
後援:インスティトゥト・セルバンテス東京、ギマランイス・ホーザ文化院
日本語字幕:草刈かおり
配給・宣伝:2ミーターテインメント、ゴンゾ
協力:キュードーガ
DCP制作:クープ