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土曜日の男 Saripodhaa Sanivaaram/Surya's Saturday

上映中~2月20日(木)※上映終了

©DVVエンターテインメント

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上映中~2月20日(木)※上映終了

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S・S・ラージャマウリ監督の人気作品『マッキー』で知られ、ソフトで温和なイメージが売りの“ナチュラル・スター”ナーニが主演する一風変わったアクション映画

大スターのメジャーなアクション映画にありがちな完全無欠の主人公ではなく、自身の内部に問題を抱えた男が警察権力をバックに持つ異常者に立ち向かい、虐げられた人々と共闘するにいたるまでを描く異色のアクション映画

テルグ語映画界に特徴的なスターファミリー出身俳優たちとは異なり、映画界に強力なコネを持たないところから出発したナーニは、若手監督と組み、メジャー路線とは一線を画すオルターナティブな作品に多く出演してきました。
しかし、オルターナティブといっても国際映画祭に出品されるような芸術映画ではなく、女性が中心の物語や軽妙なコメディーなどの娯楽作品を成功させることにより、一味違うスターとしてその地歩を固めたのです。

本作は、そんなナーニが新進のヴィヴェーク・アートレーヤ監督と組んで、アンガー・マネジメント(怒りの感情の自己コントロール)に問題を抱えながらも社会正義を実現しようとする青年を描く、ひねりのあるアクション映画です。

キャスティングの目玉は、タミル語映画界の個性派俳優として知られ、近年日本でも人気が上昇中のS・J・スーリヤーを悪役の警部補にたてたことです。
怒りの爆発から何とか踏みとどまろうとする主人公とは対照的に、常にその怒りを弱い者たちに向けて発散させ、主人公の自制力を試す存在としてグロテスクに造形されたキャラクターを演じます。

【STORY】
その男、土曜日だけ凶暴につき——

アーンドラ・プラデーシュ州の海辺の町で育ったスーリヤは、子供時代から激しやすく暴力を振るいがちだった。それを心配した母は、彼に怒りの感情をその場で表に出さずにノートに記すことを命じる。
1週間ノートを書き溜め、時間をおいて振り返っても同じ感情が続いているなら、その怒りには正当性があるのだと諭す。母はほどなく病いで世を去るが、スーリヤはその習慣を続けた。
しかし彼独自の解釈で、土曜日は1週間分のノートに記された相手に暴力を振るうことを自分に許す日となっていた。

成人した彼はハイダラーバードで政府系保険会社の外交員として働く。表面上は平凡な社会人生活を送る彼だが、土曜日ごとの怒りの爆発は相変わらず続いている。
ある時スーリヤは裁判所の駐車場で中年女性に対し非道なふるまいをするダヤーナンド警部補を見かけるが、その場では直接対決をせず、中年女性にさり気なく助け舟を出す。ダヤーナンドはハイダラーバード市内のソークラパーレムという貧しい集落の警察署に勤務するが、政治家の実兄との確執からくるフラストレーションを、ソークラパーレムの住人たちに対する無差別の暴力で発散させている極悪人。
スーリヤは、ソークラパーレム署の新人巡査で彼と恋仲になったチャールラタと共に、ダヤーナンドの無法をやめさせようと試みる。

『土曜日の男』 Saripodhaa Sanivaaram/Surya’s Saturday
(2024年/インド/テルグ語/175分/PG12)

監督:ヴィヴェーク・アートレーヤ
出演:ナーニ(『マッキー』)、S・J・スーリヤー(『ジガルタンダ・ダブルX』『マーク・アントニー』ほか)、プリヤンカー・アルル・モーハン、アビラーミ、サーイ・クマール(『ザ・フェイス』『ジャナタ・ガレージ』『リシの旅路』)、アディティ・バーラン(『アルヴィ』)、ムラリ・シャルマ(『ザ・フェイス』『サーホー』『ストリート・ダンサー』ほか)
脚本:ヴィヴェーク・アートレーヤ
撮影:ムラリ・G(『マドラス 我らが街』『帝王カバーリ』『カーラ 黒い砦の闘い』)
音楽:ジェークス・ビジョーイ
編集:カールティカ・シュリーニヴァース(『プシュパ 覚醒』)
製作:D・V・V・ダーナイヤ(『RRR』)
製作会社:DVVエンターテインメント
字幕:城 誠子
配給:インドエイガジャパン