
ⓒ 2024 SW Content, All Rights Reserved.
日時
上映中~3月27日(木)※上映終了
ⓒ 2024 SW Content, All Rights Reserved.
上映中~3月27日(木)※上映終了
階級差別や性差別が色濃く残る1999年を舞台に、高校のテコンドー部に所属するジュヨンと少年院の学生イェジの出会いから物語は始まる。演出のハン・ジェイ監督がたまたま読んだ本の一節から着想を得たという、悲観と楽観が混在する作品タイトルのごとく、世紀末の10代の少女たちを取り巻く理不尽な境遇と、それにも関わらず愛することの喜びと美しさを対比させ描く。
暴力が当然視されていた時代において、互いに手を取り合いその状況を打破していく少女たちの成長物語でもあり、青春ものであり、ラブストーリーである本作を、『はちどり』のパク・スヨンと「イカゲーム」のイ・ユミ主演2人による瑞々しく繊細な演技がよりドラマチックで美しい物語へと見事昇華させている。未来を確信できない終末の時代に、お互いの愛を唯一確信し守ろうとした少女たちの世界が、私たちに純粋で切ない初恋の記憶を呼び起こしてくれるにちがいない。
1999年、ノストラダムスの予言した地球終末論があちこちで聞かれた不安の時代。友達ミヌの代理でファストフード店のアルバイト、イェジに告白のメモを渡したジュヨン。ある日、家へ帰る途中にテコンドー部の先輩たちから暴行を受ける。
そこへイェジが、店の景品だったおもちゃのパトカーのサイレンを鳴らして助けに来る。偶然か必然か、ジュヨンとイェジは、ジュヨンの母親が担当する少年院の家庭体験プロジェクトをきっかけに一緒に暮らすことになる。
母親の提案で行くことになった友達のソンヒ、ミヌ、イェジとの益山(イクサン)旅行で、ジュヨンはイェジとの出会いで芽生えた何とも言えない感情に気づく。
夢のような時間が過ぎ、戻ってきた現実は、お互いを好きだというだけでジュヨンとイェジを引き離そうとする。
ただの同情だと言う大人たちと違って愛を確信した2人は、最後まで自分たちの選択に責任を取ろうとし、大切な存在を守ろうとするが・・・・・・。
『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』 우리는 천국에 갈 순 없지만 사랑은 할 수 있겠지/NO HEAVEN, BUT LOVE
(2024年/韓国/112分/5.1ch/ビスタ/PG12)
監督:ハン・ジェイ
出演:パク・スヨン、イ・ユミ、シン・ギファン、キム・ヒョンモク