日時
上映中~3月13日(木)※上映終了
上映中~3月13日(木)※上映終了
私は自分の人生で集めたさまざまなメモや体験をつなぎ合わせ始めました。映画監督や社会活動家としての背景、偏見との出会い、男性性にまつわる有害な価値観を体験したこと、そして幼少期に祖父母と過ごした記憶などです。私はこれらの物語を、それぞれの闘いを共有した友人たちの物語と織り交ぜました。私の共同制作者で、同じテーマに興味を持つイスラム教徒のKalil Pitsuwanが脚本の共同執筆に協力し、内部の視点を加えてくれました。
私は人類が自然現象と絶えず戦い続けていることについて考えています。それはある意味、腐敗した政府が抗議者に対して行うことや、宗教当局が同性愛者に対して行うことと似ています。彼らは皆、最終的にはさらなる破壊をもたらす不毛な戦いに従事しているように見えるのです。
仏教国タイの南端、イスラム文化が息づくマレーシアとの国境の街、ソンクラー。かつて美しい砂浜があったが、高潮によって侵食され、現在は護岸用の人工の岩に置き換えられている。そこで二人の若い女性が出会う。シャティは保守的な家庭に生まれた地元のイスラム教徒。フォンは活動家からビジュアルアーティストに転身し、美術展のために街に来た。
お互いを深く知れば知るほど惹かれ合う二人。同性関係を禁じる伝統のもとで生きてきたシャティは内なる葛藤の波に飲み込まれていく。恐怖と欲望の板挟みになった彼女は、亡くなった最愛の祖母が語った幼少期の古い教訓の物語を思い出す。
シャティの前に、祖母の物語にある奇妙な異世界の出来事が次第に起こり始め・・・。
シャティは自分自身の道を切り開く決意をし、自分が何者であるかを受け入れていく。
『今日の海が何色でも』 ทะเลของฉัน มีคลื่นเล็กน้อยถึงปานกลาง/Solids by the Seashore
(2023年/タイ/タイ語・南部タイ方言/93分/1.85:1/カラー/5.1ch)
監督:パティパン・ブンタリク(初長編監督作品)
協力:タレンツ・トーキョー、ネクスト・マスターズ・サポート・プログラム、大阪アジアン映画祭
製作:Diversion
配給:Foggy
配給協力:アークエンタテインメント