日時
2月7日(金)公開
2月7日(金)公開
ナチス政権化において、ユダヤ人の同胞を売った一人の女性がいた。彼女の名前は、ステラ・ゴルトシュラーク。歌手を夢見るドイツ系ユダヤ人だ。自分と両親の命を守るため、1943年9月から終戦まで、引き渡したユダヤ人は何百万にものぼる。その壮絶な半生を描いた本作は、1946年のソビエト軍事裁判所の裁判ファイルと、1957年のモアビット地方裁判所で行われた訴訟手続きの詳細な調査に基づいている。
ステラを演じるのは、『水を抱く女』で第70回ベルリン国際映画祭にて最優秀女優賞を受賞したパウラ・ベーア。生き延びるためには手段を選ばない悪女を熱演する。監督は、2015年パリ同時多発テロ事件で最愛の妻を亡くしたジャーナリストのテロ発生から2週間を描いた『ぼくは君たちを憎まないことにした』のキリアン・リートホーフが務める。
1940年8月、ベルリン。18歳のステラ・ゴルトシュラーク(パウラ・ベーア)は、アメリカに渡りジャズシンガーになることを夢見ていたが、ユダヤ人の両親を持つ彼女にとって、それは儚い夢だった・・・。
3年後、工場で強制労働を強いられていたが、ユダヤ人向けの偽造パスポートを販売するロルフと出会い、恋に落ちると、同胞や家族が隠れて生活する中、ロルフの手伝いをしながら街中を歩き、自由を謳歌していた。
しかし、ゲシュタポに逮捕されると、アウシュヴィッツへの移送を免れるため、ベルリンに隠れているユダヤ人逮捕に協力を強いられる。
生き残るために同胞を裏切ったステラは、終戦後、裏切ったユダヤ人仲間から裁判をかけられる・・・。
『ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女』 Stella. Ein Leben/STELLA,A LIFE
(2023年/121分/ドイツ・オーストリア・スイス・イギリス/ドイツ語・英語/PG12)
監督:キリアン・リートホーフ『ぼくは君たちを憎まないことにした』
出演:パウラ・ベーア『水を抱く女』、 ヤニス・ニーヴーナー『コリーニ事件』
脚本:キリアン・リートホーフ、 マルク・ブルーバウム、ヤン・ブラーレン
日本語字幕:吉川美奈子