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1月10日(金)公開
1月10日(金)公開
本作は名立たるミュージシャンたちの魂の叫びと共に、メインストーリーとして若き二人の壮絶な愛と苦難が描かれている。音楽好きにはたまらない究極のブルース映画が、完成から50年の時を経て2Kレストア版として2024年7月にアメリカで、そしてついに日本初上陸!
独創的で衝撃的な魂の傑作をその目に焼き付けろ!
1970年代初頭、デルタ・ブルースへの関心が再燃していた。本作の監督である音楽ドキュメンタリー作家ロバート・マンスーリスは、本物のアメリカン・ブルースの名残をフィルムに収めようとミシシッピ・デルタを旅し、B.B.キングをはじめとする伝説的なミュージシャンたちの率直なインタビューや親密な演奏を撮影。彼の目的は、音楽を記録するだけでなく、ブルースをこれほどまでに表現豊かで心揺さぶる音楽形式にしている、文化的・政治的要因を探ることだった。並行して、ハーレムに住む若いカップル(ローランド・サンチェスとオニケ・リー)の波乱含みの関係をドラマチックに描き(カップルは貧困や偏見との闘いをナビゲートしている)、ドキュメンタリーとフィクションの境界線をあえて曖昧にして、見るものをブルースの核心へと誘うことに成功した。
「キング・オブ・ブルース」にしてアメリカの人間国宝B.B.キング、シカゴ・ブルースの第一人者バディ・ガイ、ファンク・ブルースの雄ジュニア・ウェルズ、ブギウギのルーズヴェルト・サイクス、ボブ・ディランやニール・ヤングに大きな影響を与えたロバート・ピート・ウィリアムズ。ディランによって再発見、カバーされたブッカ・ホワイト、盲目のハーモニカ奏者ソニー・テリー、ひょうひょうとした歌声のマンス・リプスカム、スクリーンに登場した最初のロックミュージシャンでもあったジミー・ストリーターなど、出演するブルースマンたちはバディ・ガイ以外みんな鬼籍に入ってしまった。しかし1970年代初頭に撮影された本作では彼らは活き活きとした演奏を聴かせている。そういった意味でもきわめて貴重な歴史的・文化的な記録だ。
ニューヨークのハーレムに住む若いカップルの愛と苦闘の物語。フレディ(ローランド・サンチェス)は子供のころ生活のためノースカロライナ州から母親に連れられてニューヨークに出てきた。だが武装強盗の罪で5年間服役、出所後ハティ(オニケ・リー)と結婚し二人で母親の家に居候している。フレディは刑務所の病院で働いた経験を生かして看護助手をやろうと職探しをする毎日だがうまくいかない。街をうろつきハティに金を無心してはビリヤード場に出入りし鬱とした日々をやり過ごしている。そんなフレディに嫌気がしたハティは、仕事帰りに立ち寄るなじみのバーでブルースを歌う男と駆け落ちを図るが…。
『ブルースの魂』LE BLUES ENTRE LES DENTS/THE BLUES UNDER THE SKIN
(1973年(2022年2K修復版)/フランス/英語/88分/1:1.33)
監督:ロバート・マンスーリス
出演ミュージシャン:B.B.キング、バディ・ガイ、ジュニア・ウェルズ、ルーズヴェルト・サイクス、ロバート・ピート・ウィリアムズ、マンス・リプスカム、ブッカ・ホワイト、ソニー・テリー、ブラウニー・マギー、ファリー・ルイス、ジミー・ストリーター
出演俳優:ローランド・サンチェス、オニケ・リー、アメリア・コルテス、ウィリアム・L・エヴァンス
字幕:福永詩乃
配給:オンリー・ハーツ
協力:ブルース&ソウル・レコーズ