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私の想う国 MI PAIS IMAGINARIO/My Imaginary Country

12月20日(金)公開

(C)Atacama Productions-ARTE France Cinema-Market Chile/2022/

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12月20日(金)公開

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第75回カンヌ国際映画祭正式出品・特別上映作品

『チリの闘い』パトリシオ・グスマンが捉えた、
リーダーもイデオロギーも不在のチリの新しい運動

2019年、突然チリのサンティアゴで民主化運動が動きだした。
その口火となったのは、首都サンティアゴで地下鉄料金の値上げ反対がきっかけだった。
その運動は、リーダーもイデオロギーもなく、爆発的なうねりとなり、チリの保守的・家父長的な社会構造を大きく揺るがした。
運動の主流となったのは、若者と女性たちだった。150万の人々が、より尊厳のある生活を求め、警察と放水車に向かってデモを行ったのだった。
それは2021年36歳という世界で最も若いガブリエル・ボリッチ大統領誕生に結実する。

我々はいま、奇跡の瞬間に立ち会う
チリ、サンティアゴの150万人のうねりが、政治を揺るがし、国を変えた

ピノチェト政権下キューバに亡命し、現在パリに住むグスマン監督が、
リーダーもイデオロギーもない新たな女性中心の社会運動を目の当たりにして、
グスマン監督自らカメラで捉えた「私の想う国」

目出し帽に鮮やかな花をつけデモに参加する母親、家父長制に異を唱える4人の女性詩人たち、先住民族のマプチェ女性として初めて重要な政治的地位についたエリサ・ロンコンなど、多くの女性たちへのインタビューと、グスマン監督自身のナレーションが観客に寄り添い、革命の瞬間に立ち会っているかのような体験に我々を誘う。

かつてのチリの大統領サルバドール・アジェンデが始めた「永遠の改革」を捉えた世界最高のドキュメンタリー映画と評される名作『チリの闘い』、チリ弾圧の歴史を描いた3部作『光のノスタルジア』、『真珠のボタン』、『夢のアンデス』に続き、グスマン監督は過去の記憶と往来を重ね、劇的に変わりゆくチリを、新たな社会運動を前にして希望を信じ、かつて想像した国が実現することに願い込めて詩的な、圧倒的映像美で描き出す。

『私の想う国』 MI PAIS IMAGINARIO/My Imaginary Country
(2022年/チリ・フランス/83分/スペイン語/5.1ch/1:1.85)

監督:パトリシオ・グスマン
日本語字幕:比嘉世津子