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クルージング William Friedkin’s CRUISING

11月29日(金)公開

ⓒ2024 WBEI

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11月29日(金)公開

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『エクソシスト』『恐怖の報酬』の巨匠ウィリアム・フリードキンが
全米を震撼させた大問題作


1973年から79年にかけ、ニューヨークで実際に発生した猟奇連続殺人事件。ゲイの男たちが惨殺され、バラバラ死体の一部はハドソン川に投げ捨てられていた。被害者たちの多くは、男同士が毎夜ハードなセックスを求めて集うSMクラブに出入りしていた―。
事件に興味を抱いたウィリアム・フリードキン監督は、逮捕された容疑者(自作『エクソシスト』の出演者だった)への面会体験、ゲイ・コミュニティに潜入した捜査官の談話、そして自ら目にした想像を絶するSMクラブ内の狂態を脚本に盛り込み、NYアンダーグラウンドのゲイ・カルチャーを背景にした、かつてないクライム・サスペンスを完成させた。

結果的にハリウッド映画史上初めて男同士のSMセックスを正面から描いてしまったこの作品は、同性愛差別を助長するとして猛烈な抗議活動を受け、当時は批評も興行も振るわなかった。
だが近年、クエンティン・タランティーノ、ニコラス・ウィンディング・レフン、セリーヌ・シアマといった名監督たちが本作をフェイバリットに挙げただけでなく、世界各国のクィア映画祭では、HIVウイルスが世界に蔓延する前のゲイ・カルチャーを記録した貴重な作品として再上映/再評価される機会が増えている。
『クルージング』は、後の『羊たちの沈黙』や『セブン』などに先駆けた、80年代サイコ・サスペンスの重要作であり、SMゲイ・カルチャーの洗礼を受けて揺らぐ男の性的アイデンティティと精神の闇に迫った、今なお先鋭的な野心作だ。

【STORY】

サディズムとマゾヒズムが渦巻く男だけの《聖域》、
潜入捜査官はそこで何を見るのか―。

夜のニューヨーク。ゲイの男ばかりが狙われる連続殺人事件が発生。密命を受けた市警のバーンズ(アル・パチーノ)は、同性愛者を装い、“ストレート”立入禁止のSMクラブへの潜入捜査を開始する。毎夜、男たちの性の深淵を彷徨い、身も心も擦り減らすバーンズは、遂に犯人の手がかりをつかむが―。

『クルージング』 William Friedkin’s CRUISING
(1980年/アメリカ/英語/102分/ヴィスタサイズ/DCP/PG12)

脚本・監督:ウィリアム・フリードキン
出演:アル・パチーノ、ポール・ソルヴィーノ、カレン・アレン、リチャード・コックス、ドン・スカルディーノ、ジョー・スピネル、ジェイ・アコヴォーネ、ジーン・デイヴィス、ランディ・ジャーゲンセン、バートン・ヘイマン、ソニー・グロッソ、ジェームズ・レマー、パワーズ・ブース
製作:ジェリー・ワイントローブ
原作:ジェラルド・ウォーカー
配給:コピアポア・フィルム