小津安二郎監督作品と〈ビームス ジャパン〉のコラボレーション企画
新風館1階<ビームス ジャパン 京都>での小津安二郎 生誕120年記念アイテム販売を記念して、アップリンク京都では小津安二郎監督作品を特集上映いたします!
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【上映作品・スケジュール】
『父ありき 4K修復デジタル版』(1942年/92分/モノクロ)※当館では2K上映
©1942/2023松竹株式会社
太平洋戦争下で製作された唯一の小津作品で、笠智衆の初主演作。
男手ひとつで育て、同じく教師となった息子との深い哀歓を、映画史に残る「釣りシーン」とともに描いた小津映画の一つの頂点。
出演:笠智衆、佐野周二、津田晴彦、佐分利信、坂本武
『晩春 4Kデジタル修復版』(1949年/108分/モノクロ)※当館では2K上映
©1949/2015松竹株式会社
妻を亡くした父を気遣い結婚を躊躇う娘と、それを見守る善意の人々の物語を通して、父と娘の愛の絆を映し出した名作。
小津が原節子とはじめてタッグを組み、後の傑作群へと続く流れを作った記念碑的作品。
出演:笠智衆、原節子、月岡夢路、杉村春子、宇佐美淳
『東京物語 4Kデジタル修復版』(1953年/135分/モノクロ)※当館では2K上映
©1953/2017松竹株式会社
何気ない言動が教える各人の生活、思いがけない心情の吐露と発見、そして何事もなかったような人生の悲哀と深淵を見事に描いた、名実ともに映画史上に輝く、普遍的で特別な家族の物語の金字塔。
出演:笠智衆、東山千榮子、原節子、杉村春子、山村聰、香川京子
『東京暮色 4Kデジタル修復版』(1957年/140分/モノクロ)※当館では2K上映
©1957/2017松竹株式会社
心に傷を抱えた登場人物たちの底の見えない圧倒的な孤独感が織りなす、異色の家族ドラマ。夕暮れの哀しみに人生の意味を問う、小津映画の時代を超えた現代性を体現するかのような作品。
出演:原節子、有馬稲子、笠智衆、山田五十鈴、田浦正巳
『彼岸花 デジタル修復版』(1958年/118分/カラー)
©1958/2013松竹株式会社
自分に相談もせず、結婚相手を決めた娘のふるまいに動揺する父親の姿を描く。初のカラー作品で、監督が好んだドイツのアグファカラーの落ち着いた発色は、以後“小津の色”として定着した。
出演:佐分利信、田中絹代、有馬稲子、佐田啓二、山本富士子 ほか
『お早よう デジタル修復版』(1959年/94分/カラー)
©1959/2013松竹株式会社
近所付き合いの小さな波風にふり回される大人たちと、テレビを買ってとねだり大人を困らせる子供たち。東京郊外の新興住宅地を舞台に、戦後の市井の人々の生活を小津流に活写した傑作喜劇。
出演:佐田啓二、久我美子、笠智衆、三宅邦子、設楽幸嗣、島津雅彦 ほか
『秋刀魚の味 デジタル修復版』(1962年/113分/カラー)
©1962/2013松竹株式会社
男手一つで育てた娘を嫁に出す父の気持ち、嫁に行く娘の心情を細やかに描き出す。主筋以外の点描も余裕に満ちて見事。老いと孤独という深刻なテーマを喜劇的に描いた、小津安二郎監督の遺作。
出演:岩下志麻、笠智衆、佐田啓二、岡田茉莉子、三上真一郎 ほか