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Viva Niki タロット・ガーデンへの道

上映中~10月3日(木)※上映終了

©2024 Niki Film Project All Rights Reserved. ©撮影 松本路子

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上映中~10月3日(木)※上映終了

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タロット・ガーデン
そこは、誰もが幸せでいられる場所

20世紀を代表するフランス生まれの造形作家、ニキ・ド・サンファル(1930-2002)

ニキの芸術は、60年代の苦悩に満ちた作品を経て、カラフルで解放的な女性像「ナナ」シリーズ、独創的な野外彫刻と、さまざまに変化してきた。
その集大成ともいえるのが、イタリア、トスカーナに20年以上の歳月をかけて創り上げた彫刻庭園「タロット・ガーデン」。22枚のタロットカードが彫刻や建造物へと姿を変えた、色彩と造形のマジカルワールドだ。

本作「Viva Niki タロット・ガーデンへの道」は、初期作品から、20代の頃夢に描いた自らの彫刻による庭園実現までの、ひとりのアーティストの生涯と作品を追ったドキュメンタリー・フィルムである。ニキのスピリットは、ニキ財団の代表で、彼女の孫であるブルーム・カルデナスをはじめとする多くの人々によって守られ、受け継がれている。

【STORY】
2人のアーティストが描く物語がここにある

世界各地でアーティスト・ポートレイトを撮影してきた松本路子は、ニキ・ド・サンファルの大胆にしてきわめて繊細、自由な発想と遊び心に魅せられ、1981年から10年以上にわたり、彼女の写真を撮影している。
生涯でやり残したことは何かと考え始めた時、ニキともう一度向き合ってみたいと思い、映画の製作に挑むことになった。タロット・ガーデンを再訪、ヨーロッパ各地、アメリカ、日本国内でニキ作品を自ら撮影し、脚本、字幕制作も手掛けた。

ゆかりのある8人へのインタヴューの他に、ニキ、その娘、孫、曾孫と、4世代にわたる女性たちを撮影することも叶った。
映像には未公開の多数の写真作品、監督によるモノローグが含まれ、2人の女性アーティストの交流から生まれた物語になっている。

ニキ・ド・サンファル
Niki de Saint Phalle
(1930-2002)
画家・造形作家・映像作家

のびやかに、カラフルに闘い続けたアーティスト
フランス、パリ郊外に生まれ、幼児期からニューヨークで育つ。17歳から25歳までモデルとして『ヴォーグ』誌や『ライフ』誌の表紙を飾る。18歳で結婚とともにヨーロッパに移り住む。1953年から精神疾患の治療のために絵画を描き始める。1955年、旅行で訪れたバルセロナで、アントニ・ガウディのグエル公園に出合い、いつか自分の作品で庭園を創りたいと望んだ。2児の母となったのち離婚。再婚した彫刻家のジャン・ティンゲリーは、公私ともに生涯のパートナーとなった。

『Viva Niki タロット・ガーデンへの道』
(2024年/日本/日本語/76分/カラー&モノクロ/1.78:1/ステレオ)

監督・撮影・脚本:松本路子
ナレーション:小泉今日子
編集:池田剛
音楽監修:青柳いづみこ
オリジナルエンディング曲:黒猫同盟(上田ケンジと小泉今日子)
製作:ニキの映画を創る会
助成:ポーラ美術振興財団、クラウドファンディングPLAN GO、藤田晴子の会、上野千鶴子基金
後援:ニキアート財団
グラフィックデザイン:辛嶋陽子
配給・宣伝:ミモザフィルムズ
宣伝協力:クレスト