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12月13日(金)公開
12月13日(金)公開
シドニを演じるのは、フランスの至宝イザベル・ユペール。ミヒャエル・ハネケ監督作『ピアニスト』(01)でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞に輝き、ポール・バーホーヴェン監督と組んだ『エル ELLE』(16)ではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたほか、フランソワ・オゾン、マルコ・ベロッキオ、ホン・サンスなど、世界各国の名だたる巨匠とのコラボレイトで映画ファンを湧かせてきた。そんな彼女が次に訪れたのは、なんと日本。京都、奈良、直島と美しい日本の風景を旅しながら、過去を手放すことで喪失の闇を抜け、新たな一歩を踏み出すヒロインを軽やかに演じ、観客をうららかな希望へと導く愛すべき物語が誕生した。
イザベル・ユペールをミューズに、自身が初来日した時の印象や旅情を詰め込み、物語を紡いだのはフランス人女性監督エリーズ・ジラール。物語の随所にちりばめられた、日本映画や文化への溢れんばかりの愛も見どころだ。さらに、シドニと全編フランス語で会話し、深い喪失を共有する編集者の溝口健三役には、『硫黄島からの手紙』(06)『汚れた心』(11)等、日本国内にとどまらず世界で活躍する国際派俳優の伊原剛志。そしてシドニの最愛の夫アントワーヌの幽霊役を、『イングロリアス・バスターズ』(09)『名もなき生涯』(19)のアウグスト・ディールが演じ、愛と再生の物語にユーモアを添えている。
フランス人作家シドニが、日本の出版社から招聘される。
見知らぬ国、見知らぬ人への不安を覚えながらも、彼女は未知の国ニッポンにたどり着く。
寡黙な編集者の溝口に案内され、日本の読者と対話しながら、桜の季節に京都、奈良、直島へと旅をするシドニ。
そんな彼女の前に、亡くなった夫アントワーヌの幽霊が現れて・・・・・・。
『不思議の国のシドニ』 Sidonie au Japon/Sidonie in Japan
(2023年/フランス・ドイツ・スイス・日本/96分/カラー/ビスタ/5.1ch)
監督:エリーズ・ジラール
出演:イザベル・ユペール、伊原剛志、アウグスト・ディール