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風が吹くとき【日本語吹替版】 When the Wind Blows【Dubbed in Japanese】

上映中~8月29日(木)※上映終了

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上映中~8月29日(木)※上映終了

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1987年 アヌシー国際アニメーション映画祭最優秀作品賞受賞

100年後も残したい歴史的名作

クリストファー・ノーラン監督も観ていた!核戦争の脅威を描き、
世界的なセンセーションを巻き起こしたイギリス製アニメーション
大島渚監督による日本語(吹替)版のリバイバル上映

ブリッグズの愛らしいキャラクターと温かみのあるタッチからは想像がつかないほど、核戦争の恐怖を強く訴える物語でもある。
日本での初公開から37年を経た現在でも、SNSでは「当時鑑賞してトラウマになった」というファンも少なくない。ブリッグズはなぜ核の恐怖を描いたのか?

原作が描かれた1982年当時は、米国とソ連(現ロシア)が数万発もの核兵器を保有し、軍拡競争を繰り広げた冷戦時代の真っ只中。本作で観客を唖然とさせるシーンの一つに、「3日以内に核戦争が起こる」というニュースを聞いたジムとヒルダ夫妻が、政府が発行する「PROTECT AND SURVIVE(守り抜く)」というガイドブックを参考に、自宅でドアとクッションを使った核シェルターを作る場面がある。
今見ると、あまりにもナンセンスな内容だが、実は、この冊子は現実に存在し、1974年から80年まで英国政府がテレビCMやリーフレットなどの形で配布していたものである。

こうした政府の姿勢に強い憤りを抱いたことも、ブリッグズが『風が吹くとき』を描いた理由の一つとなっている。

【STORY】
37年の時を経て、あのときの風はまだ吹いている

イギリスの片田舎で暮らすジムとヒルダの平凡な夫婦。
二度の世界大戦をくぐり抜け、子供を育てあげ今は老境に差し掛かった二人。

ある日ラジオから、新たな世界戦争が起こり核爆弾が落ちてくる、という知らせを聞く。
ジムは政府のパンフレットに従ってシェルターを作り始める。先の戦争体験が去来し、二人は他愛のない愚痴を交わしながら備える・・・、そして、その時はやってきた。

爆弾が炸裂し、凄まじい熱と風が吹きすさぶ。
すべてが瓦礫と化した中で、生き延びた二人は再び政府の教えにしたがってシェルターでの生活を始めるのだが・・・。

『風が吹くとき【日本語吹替版】』 When the Wind Blows【Dubbed in Japanese】
日本語<吹替>版のみの上映
(1986年/イギリス/85分/G/カラー/1.33:1(スタンダード)/ステレオ)

監督:ジミー・T・ムラカミ
日本語版監督:大島渚
声の出演:ジム:森繁久彌、ヒルダ:加藤治子
原作・脚本:レイモンド・ブリッグズ
主題歌:デヴィッド・ボウイ「When The Wind Blows」
配給:チャイルド・フィルム