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カリスマ~国葬・拳銃・宗教~【TBSレトロスペクティブ映画祭】

©TBS

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【STORY】
「あなたの人生の主役は誰ですか?」
対象を追わない反ドキュメンタリー

当初は『エキストラ』というタイトルだった本作だが、“エキストラ”の観察とは不在の“主役”の強調を意味していた。
両者のイメージが観客の脳内で共存したとき、自ずと社会構造が立ち上がる。“国葬”をテーマに山上徹也と永山則夫、統一教会とイエスの方舟を比較。

一見関係ないモチーフを追うことで本当に追いたい対象を想起させるこの手法こそ、“情報伝達”というジャーナリズムの呪縛から解放された新しいドキュメンタリーの文法であり、寺山的アプローチの後継でもあると信じたい。  

『カリスマ~国葬・拳銃・宗教~』(2023年3月17日公開)
監督・編集:佐井大紀
構成:寺坂直毅
出演:千石まさ子、千石恵
イラスト制作:臼田ルリ


TBSレトロスペクティブ映画祭の企画について

昨今「テレビはオワコンだ」とよく聞くが、
かく言う貴方は本当の“テレビ”を知っているのか?

TBSではテレビ黎明期から現在に至るまで、メディア論を根本から問う名作ドキュメンタリーが数多く制作されてきた。しかしそれらの多くは、放送後ほとんど視聴の機会に恵まれず、暗く冷たいテープ倉庫の中で今も静かに眠ったままなのだ。そこで私は独断と偏見でいくつかのフィルムを取り出し、デジタル修復して世に再発表する「TBSレトロスペクティブ映画祭」を企画した。

第1回は、拙作『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』の原型である『日の丸』を手掛けた巨人・寺山修司特集。フィルムの保存状態によって修復に限界があった作品も少なくないが、作品そのものが持つ熱量と説得力は今でも我々の胸に迫ってくる。故きを温ね新しきを知る・・・
そうこれこそが、自由で可能性に満ちた“テレビ”の本来の姿なのだ!
第2回、第3回の作品選定の合間を縫い、私も大画面のスクリーンで堪能したいと思う。

TBSレトロスペクティブ映画祭企画 映画監督 佐井大紀


【TBSレトロスペクティブ映画祭】
企画・プロデュース:佐井大紀
エグゼクティブ・プロデューサー:大久保竜
プロデューサー:津村有紀
テクニカル・マネージャー:宮崎慶太
製作著作:TBS
配給:TBS DOCS