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ブルーイマジン Blue Imagine

上映中~4月18日(木)※上映終了

©Blue Imagine Film Partners

日時

上映中~4月18日(木)※上映終了

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(18歳以下) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900/障がい者割引¥1,000

詳細 DETAIL

 声をあげよう 
 自分を変えるために 
 世界を変えるために—— 

日本・フィリピン・シンガポール合作映画『ブルーイマジン』は、現代の東京・巣鴨を舞台に、女性たちの信念と連帯と葛藤のドラマを描いた、青春群像劇です。

タイトルの「ブルーイマジン」は、劇中に登場する架空のシェアハウスの名前。ここは、さまざまな形の性暴力、DV、ハラスメントに悩まされる若き女性たちに寄り添い、トラウマを救済するための駆け込み寺。この場所に集まった女性たちが、勇気をふりしぼって連帯し、力を合わせて沈黙を破り、自分と世界を変えるために声をあげようと葛藤する物語が展開します。

監督は、本作がオリジナル長編映画初監督となる松林麗。俳優として、主演映画『飢えたライオン』(2017年)がロッテルダム国際映画祭、東京国際映画祭などで上映され、映画界のセクシャルハラスメントに立ち向かう長編オムニバス映画『蒲田前奏曲』(2020年)では初プロデュース兼出演を務めました。
脚本は、短編映画『ブレイカーズ』(2017年)や『蜘蛛』(2020年)などで映画監督としても注目を集めている俊英・後藤美波。第53回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門に正式招待された本作は、気鋭の女性作家たちが連帯して現代社会に対する鋭利な問いを投げかける、意欲作です。

【STORY】

 黙ってちゃ、ダメだ——。 
 霧のなかから 青空のほうへ 
 傷痕のない 世界がほしい 

「なんであのとき、ちゃんと言えなかったんだろう・・・・・・」
俳優志望の斉藤乃愛(山口まゆ)は、かつてある映画監督からの性暴力被害に遭っていたが、弁護士の兄・俊太(細田善彦)からの助言もあり、過去の自分のトラウマを誰にも打ち明けられずにいた。
しかし、親友のミュージシャン志望・東佳代(川床明日香)から、佳代が音楽ユニットを組む西友梨奈(北村優衣)の性被害の相談を受けたことをきっかけに、乃愛は友梨奈とともに「ブルーイマジン」に移り住むことを決意する。
巣鴨三千代(松林うらら)が相談役を務める「ブルーイマジン」は、さまざまな性被害やDV、ハラスメントなどに悩む女性たちの駆け込み寺として機能するシェアハウスだった。フィリピンからやってきたジェシカ(イアナ・ベルナルデス)やアイリーン(ステファニー・アリアン)をはじめ、「ブルーイマジン」に集まる個性あふれる人々と助け合いながら、乃愛と友梨奈は自らの過去の傷を癒し、佳代は性被害者への寄り添い方を学ぼうとするのだった。
ある日、乃愛は「ブルーイマジン」へ相談に来た女優志望の真木凛(新谷ゆづみ)を通じて、かつて乃愛に性暴力を振るった映画監督・田川実(品田 誠)が、何人もの俳優志望者たちにも同様の行為をしてきた事実を知る。
乃愛は、「ブルーイマジン」の人々と連帯し、力を合わせて声をあげる決意をする。新聞社への取材申し込み、ブログ記事での拡散・・・・・・世間からも乃愛たちの声は、少しずつ注目されはじめる。
しかし、旧態依然とした映画業界は簡単には変わらない。田川の新作映画も、何事もなく公開されようとしていた・・・・・・業を煮やす乃愛。
いっぽうそのころ、佳代と新曲作りに勤しんでいた友梨奈はある晩、自らの心の葛藤を込めたこんな自作の歌詞を、ひとり口ずさむのだった。
彼女たちに、かすかな希望の灯りがともる未来は、やってくるのだろうか——?

霧のなか何処へ 哀しみはつづく
夜空にも届かぬ 今は私だけ・・・・・・

『ブルーイマジン』(2024年/日本・フィリピン・シンガポール/カラー/シネスコ/Stereo/93分)
監督:松林麗
出演:山口まゆ、川床明日香、北村優衣、新谷ゆづみ、細田善彦
脚本:後藤美波
配給:コバルトピクチャーズ 
製作:「ブルーイマジン」製作委員会