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バティモン5 望まれざる者 Bâtiment 5

5月24日(金)公開

© SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023

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5月24日(金)公開

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前作『レ・ミゼラブル』で賞レースを席巻!
世界を唸らせた新進気鋭監督ラジ・リ最新作!

これは、花の都が抱える“不都合な現実(リアル)”
―あなたはパリの素顔を直視できるか

フランスが生んだ新進気鋭監督ラジ・リによる世界待望の最新作が遂に日本で公開。

ラジ・リの名を一躍世界にとどろかせたのは、前作『レ・ミゼラブル』。ラジ・リ監督のルーツであるパリ郊外(バンリュー)※1の犯罪多発地区モンフェルメイユを舞台に、そのエリアを取り締まる犯罪防止班(BAC)と少年たちの対立を手に汗握る圧倒的な臨場感で描き出し、第72回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞を始め各国の映画賞を総なめにし、世界に衝撃を与えた。

それから4年。ラジ・リ監督のもとに『レ・ミゼラブル』制作スタッフが再集結し、再びバンリューが抱える問題を持ち前の臨場感に新しい視点を交えて生み出したのが本作だ。前作と地繋がりのテーマを採用しつつも、そのドラマはより人間臭さを帯びながらさらに社会性をまとい、観るものを圧倒する力強さで進化した1作となっている。
本作で描かれるのは、移民たちの居住団地群の一画=バティモン5の一掃を目論む「行政」とそれに反発する「住人」による、“排除”vs“怒り”の衝突。恐れと不満の積み重ねが徐々に両者間の溝を深くし、憎しみのボルテージが加速していく様が息もつかせぬ緊迫感で描かれる。このコミュニティ内にある「権力」「革新」「暴力」の3つの視点を交錯させることでバンリュー地区の実態、ひいては花の都パリの知られざる“暗部”を炙り出していく。この街で不都合なものとは一体何なのか、望まれざる存在とは何を指すのか――その真髄を映し出した本作は、まさにラジ・リ監督の真骨頂と言えるだろう。

2024年夏季五輪を控えて盛り上がりを見せるパリ。世界的な注目を集める大都市が人知れず抱え続ける問題を、サスペンスフルかつエモーショナルにクローズアップした衝撃作がここに誕生した。

※1:フランス語で郊外を意味するbanlieue(バンリュー)は「排除された者たちの地帯」との語源をもつ。19世紀より労働者の街として発展し、戦後は住宅難を解消する目的で大量の団地が建設された。団地人気が低下する1960年代末より旧植民地出身の移民労働者とその家族が転入し、貧困や差別などの問題が集積する場となった。

【STORY】

パリ郊外に存在する“10階建てのスラム”の一画=通称「バティモン5」

エリア一掃を目論む行政 VS 反発する住人たち。
“排除”と“怒り”の衝突を描く緊迫の105分

パリ郊外(=バンリュー)。ここに立ち並ぶいくつもの団地には労働者階級の移民家族たちが多く暮らしているが、このエリアの一画=バティモン5では再開発のために老朽化が進んだ団地の取り壊し計画が進行している。そんな中、前任者の急逝で臨時市長となったピエールは、自身の信念のもと、バティモン5の復興と治安を改善する政策の強行を決意。だがその横暴なやり方に住民たちは猛反発、やがて、これまで移民たちに寄り添い、ケアスタッフとして長年働いていたアビーたちを中心とした住民側と、市長を中心とした行政側が、ある事件をきっかけについに衝突!やがて激しい抗争へと発展していく――。

『バティモン5 望まれざる者』(2023 年/フランス・ベルギー/シネマスコープ/105分/カラー/フランス語・英語・アラビア語/5.1ch/原題:BÂTIMENT 5/G)
監督・脚本:ラジ・リ
出演:アンタ・ディアウ、アレクシス・マネンティ、アリストート・ルインドゥラ、スティーヴ・ティアンチュー、オレリア・プティ、ジャンヌ・バリバール
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
配給:STAR CHANNEL MOVIES