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季節のはざまで デジタルリマスター版 Hors saison/Off Season

上映中~5月2日(木)※上映終了

(c) HORS SAISON: 1992 T&C Film AG

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上映中~5月2日(木)※上映終了

詳細 DETAIL

スイスの至宝ダニエル・シュミットが描きだす
万華鏡のごとき夢と記憶、そして永遠の別れ──。

その優美な映像と唯一無二の虚構世界により、熱狂的なファンを生み、日本のミニシアターブームの火付け役のひとつとなったダニエル・シュミットの作品。昨今でも『ヘカテ デジタルリマスター版』や盟友R・W・ファスビンダーとタッグを組んだ『天使の影』などの上映により、新たなファンを獲得し続けています。

この度、1992年のロカルノ映画祭のオープニングを飾り、上映後は満席の観客から拍手が鳴り止まなかったという、シュミット作品の中でも最も愛される傑作のひとつ『季節のはざまで』が初のデジタルリマスター版で公開(同時公開:『デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版』)。本作は、シュミット自身の少年時代の記憶から、祖父母が経営していたホテルを基に脚本を執筆。長い廊下、エレベーターホールにバー、レストラン、隅々にまで目を奪われる内装のホテルは玉手箱のような舞台となって、誰もが大切にしまっている、切なくなってしまうほどに甘美な思い出の扉を開けてゆきます。

【STORY】

「天国ってどんなところ?」
「私たちのホテルと同じ。でも、ずっと広いのよ」

舞台はスイスの山中に建つ古いホテル。ここの持ち主だった祖父母に育てられたヴァランタンが、ホテルが取り壊されると聞いて記憶をたよりにやってくる。今は無人と化したホテルの中を歩きながら、彼は少年時代の懐かしい記憶の数々を思う。あこがれの“世界一の美女”や女性歌手とピアノ弾き、魔術師、思い出話がいつも面白かった祖母。少年ヴァランタンにとって大人たちの世界は素晴らしく魅力的なものだった。過去と現在が交錯するホテルで、シュミットがつむぎ出す夢幻的な舞台がいま始まる。

『季節のはざまで デジタルリマスター版』(1992年/スイス・ドイツ・フランス/92分)
監督:ダニエル・シュミット
脚本:ダニエル・シュミット、マルタン・シュテール
出演:サミー・フレイ、カルロス・デベーザ、イングリット・カーフェン、アリエル・ドンバール、マリサ・パレデス、ジェラルディン・チャップリン、モーリス・ガレル
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
宣伝:VALERIA
後援:在日スイス大使館