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バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト Bad Lieutenant

上映中~3月21日(木)※上映終了

© 1992 Bad Lt. PRODUCTIONS, INC

日時

上映中~3月21日(木)※上映終了

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900/障がい者割引¥1,000

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奇跡の怪優ハーヴェイ・カイテル
×鬼才中の鬼才アベル・フェラーラ監督
2024年、この傑作に対峙する時がやってきた。

『ミーン・ストリート』(73)、『タクシー・ドライバー』(76)といったスコセッシ作品で名を馳せ、『ピアノ・レッスン』(93)、『スモーク』(95)などで稀代の名優へと上り詰めたハーヴェイ・カイテル。彼が『レザボア・ドッグス』と同じ1992年に主演した代表作にして悪魔的怪作が、デジタルリマスターの美しい映像で復活を果たした。

コカイン、アルコール、買春、野球賭博、汚職と、
悪徳の限りを尽くすニューヨーク市ブロンクスの警部補LT

この映画史上希に見るアンチ・ヒーローが、善と悪、理性と欲望、信仰と背信の間で引き裂かれる様を丹念に追う本作は、神をも恐れぬショッキングなシーンの数々によって公開当時物議を醸すと同時に、批評家からはカトリシズムと贖罪を真っ向から描いた作品として高く評価された。全編にわたって強いアルコールに溺れているかのような酩酊感。きらびやかなネオンにあぶり出された大都市の闇のリアルな描写。そしてなんといってもあらゆる罪をむき出しの肉体に引き受け、怒り、慟哭し、果てるまで爆走するハーヴェイ・カイテルの演技。その壮絶な映像体験は観る者の感覚を麻痺させ、倫理観を揺さぶり、やがて究極のクライマックスへと導いていく。

監督はクリストファー・ウォーケン主演の『キング・オブ・ニューヨーク』(90)、『フューネラル』(96)、さらにはヴェネチア国際映画祭審査員特別賞受賞作『マリー ~もうひとりのマリア~』(05)など、本国はもとより欧州で絶大な支持を集めるインディーズ映画界の重鎮、アベル・フェラーラ。一貫して聖と俗の葛藤を、暴力をもって描き続ける彼にとっても紛れもないマスターピースとして燦然と輝く本作。人間はどこまで堕ちることができるのか。地獄の世界にも神は存在するのか。そして魂の救済は誰の元にも訪れるのか。30年以上の時を超え、ついに奇跡の怪優と鬼才中の鬼才が放つ過激な傑作と対峙する時がやってきた。

【STORY】

すべてをさらせ。

ニューヨークの警部補LTは、よき家庭人としての顔も持ちながらも麻薬中毒、賭博、買春と、警官としても人間としてもあるまじき行為に明け暮れる男。ある日、教会の尼僧が強姦されるというショッキングな事件が起こる。彼は野球賭博の借金をカバーしようと、懸賞金5万ドルを目当てに躍起になるが、犯人を許そうとする尼僧の信仰深さに触れて・・・

『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』(1992年/アメリカ/カラー/96分/原題:Bad Lieutenant/R15+)
監督:アベル・フェラーラ
出演:ハーヴェイ・カイテル、ゾーイ・ルンド、ヴィクター・アルゴ、ポール・ヒップ
脚本:ゾーイ・ルンド、アベル・フェラーラ
製作:エドワード・R・プレスマン、メアリー・ケイン
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
宣伝:VALERIA