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アンダーグラウンド 4Kデジタルリマスター版 UNDERGROUND

上映中~1月25日(木)※上映終了

©1995 Ciby 2000-TF1 STUDIO

日時

上映中~1月25日(木)※上映終了

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900/障がい者割引¥1,000

詳細 DETAIL

映画史にその名を刻む、クストリッツァ衝撃の代表作

1995年、カンヌ国際映画祭で上映された一本の作品が世界中の度肝を抜いた。映画界の超異端児クストリッツァが祖国・旧ユーゴスラヴィアの50年にわたる悲劇の歴史をブラックなファンタジーとして再構築したこの作品は、国が崩壊してしまった悲劇を愛と狂気で生き抜いた人たちの姿を通して描いた大傑作として熱狂的に迎えられ、テオ・アンゲロプロスの『ユリシーズの瞳』やケン・ローチの『大地と自由』といった強敵を抑え見事パルムドールを獲得した。その後約30年、奇想天外で幻想的な映像と思わず踊り出したくなる強烈なビートによる音楽の饗宴が観る者の五感に直接シンクロし、リバイバル上映されるたびに新しいファンを増殖させ続けていった奇跡の映画、それがこの『アンダーグラウンド』である。

【STORY】

ナチス・ドイツ占領下のセルビアを舞台に、レジスタンス(?)として活躍する男のいい加減なアイディアで、敵の目をあざむくために広大な地下空間(アンダーグラウンド)へ避難し、戦争後も人知れず50年もの間生活していた人々。政府の要職についたサギ師、武闘派の電気工事技師、美貌の舞台女優3人による恋と裏切りに満ちた半世紀の物語を軸に、戦争や紛争をカオス的コメディーとして笑い飛ばし、暴力的なまでの力技で20世紀を代表する叙事詩として仕立て上げられた本作。映像と音の一大スペクタクル・ショーとしての魅力はもちろん、戦争によって人々が祖国を追われる現実が続く中、決して色あせない物語として今こそ我々の胸に響くであろう。

エミール・クストリッツァ Emir Kusturica

1954年、旧ユーゴスラヴィアのサラエヴォ(現在はボスニア・ヘルツェゴビナの首都)生まれ。少年時代はサッカーとロックに明け暮れ、見かねた両親によってチェコのプラハ国立映画学校に留学させられる。同校で才能を開花させ、81年に発表した『ドリー・ベルを憶えているかい?』でヴェネチア映画祭新人監督賞を受賞し鮮烈なデビューを飾る。二作目の『パパは、出張中!』(85)がカンヌ映画祭パルム・ドール、『ジプシーのとき』(89)が同映画祭監督賞、ジョニー・デップを主演に迎えた『アリゾナ・ドリーム』(93)がベルリン映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)、そして『アンダーグランド』(95)が二度目のカンヌ映画祭パルム・ドールと、新作を発表する度に国際映画祭で主要賞を獲得。奇想天外な着想と唯一無二の映像感覚で傑作を連打する欧州最大の映画作家。その他の監督作に『黒猫・白猫』(98)、『ライフ・イズ・ミラクル』(04)、『オン・ザ・ミルキー・ロード』(16)など。自身が率いるバンド、エミール・クストリッツァ&ザ・ノー・スモーキング・オーケストラでも活躍中。

『アンダーグラウンド 4Kデジタルリマスター版』4Kデジタルリマスター版、日本劇場初公開※当館は2K上映(1995年/フランス、ドイツ、ハンガリー/カラー/171分/原題:UNDERGROUND)
監督:エミール・クストリッツァ
出演:ミキ・マノイロヴィッチ、ラザル・リストフスキー、ミリャナ・ヤコヴィッチ、スラヴコ・スティマチ
製作総指揮:ピエール・スペングラー
原案:デュシャン・コバチェヴィッチ
音楽:ゴラン・ブレゴヴィッチ
撮影:ヴィルコ・フィラチ
編集:ブランカ・チェペラッチ
脚本:デュシャン・コバチェヴィッチ、エミール・クストリッツァ、アブドゥラフ・シドラン