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プログラムA『第一章「俯瞰風景」』『第二章「殺人考察(前)」』【劇場版「空の境界」未来福音 公開10周年記念 シリーズ一挙上映】

12月15日(金)~上映

日時

12月15日(金)~上映

料金

【特別料金】¥1,600円均一※会員割引、サービスデー適用外、招待券使用不可

詳細 DETAIL

【STORY】


『第一章「俯瞰風景」』

「行こう、行こう、行こう、行こう——」

私はただ望んだだけ。
この窓の外の世界を。
彼に連れて行ってほしかっただけ。

それは、少女たちの飛び降り自殺が相次いだ夏の終わりの物語。彼女たちは、突発的に廃墟と化したビルの屋上から空へと踊る。そして落下。待っているのは死。
学校も異なり、互いに交友関係もなく、一切の関係性と自殺の理由も見いだせぬまま不可解な自殺事件として報道されるなか、唯一、その関連を見いだした者がいた。
最高位の人形師で魔法使いになれなかった魔術師の蒼崎橙子、その人である。
むしろ、「理由がない」ことが共通点だ、と。
そして、浮遊と飛行の差違。

この連続自殺事件の捜索に乗り出したのは、万物の生の綻びこと死線を視る力「直死の魔眼」を持つ両儀式。
彼女には、この事件に関わらざるを得ない事情があった——。
望まぬまま得た力により、虚空に舞う少女たちの幽霊をその瞳に捕らえる式は果たして、なにを思うのか。

たとえば、それはともすれば同じ道を辿っていたかもしれない同胞への哀れみ、または同族嫌悪。
たとえば、それは大切な存在を危うくする者への敵意。
あるいは、実に明確な殺意。

そんなものがないまぜになったまま、式は痛ましい現場となったビルへと向かう・・・・・・それが、幾重にも張り巡らされた罠への序章にすぎないことも知らずに。

第一の事件。第一の駒。その先に待っているのは無限螺旋。

今、終焉に向けすべてが動きだす。

『第一章「俯瞰風景」』(2007年/52分)
原作:奈須きのこ「空の境界」(講談社ノベルス)
監督:あおきえい

キャスト
両儀式:坂本真綾
黒桐幹也:鈴村健一
蒼崎橙子:本田貴子
黒桐鮮花:藤村歩
巫条霧絵:田中理恵


『第二章「殺人考察(前)」』

私は、おまえをころしたい。

春、着物姿の君を見つけた。声をかけた。怪訝そうに返された。
やがて君は、ほんの少しだけ僕と言葉を交わすようになる。
けれど、君には誰とも共有できない秘密があった——それは、抑えきれない破壊衝動。

これは高校生だったころ、16歳の両儀式と黒桐幹也が出逢う物語。
あえて他者と交わろうとしない式にどうしようもなく惹かれた幹也は、なにかと関わろうとする。
それが恋とも気付かずに。
やがて、わずかではあるが同じ空間を共有するようになった彼らは、そのとき確かに平穏だった・・・・・・
街では連続猟奇殺人事件が起こっていたけれど。

そんなある日、幹也は式の内に存在する、もうひとりの織という人格と出逢う。
肯定の式と否定の織。
相反する、けれど同じ思考と嗜好を持つひとりのシキは、幹也という訪問者に徐々に乱されていく。
かくして、幹也はひとつの予感を胸に抱く。
夜毎、猟奇殺人を繰り返しているのは誰、か。
けれど予感を肯定することなんて、最初はなっからできなくて、己が見てきたその姿を信じることしかできなくて、
でも、だからこそ真実を確かめたくて、彼は密かに決意する——
けれど、この考察が真実に辿り着くのは、3年後。

両儀の家の跡取りたる条件、知られざるシキたちの関係、血だまりに佇む少女、いつのまにか導かれていた運命、
式と幹也との軌跡の幕開けが描かれる第2章「殺人考察(前)」。

『第二章「殺人考察(前)」』(2007年/62分)
原作:奈須きのこ「空の境界」(講談社ノベルス)
監督:野中卓也

キャスト
両儀式:坂本真綾
黒桐幹也:鈴村健一
荒耶宗蓮:中田譲治


【劇場版「空の境界」未来福音 公開10周年記念 シリーズ一挙上映】
原作:奈須きのこ「空の境界」(講談社ノベルス)