1948年、アルジェリアでロマの血を引く一家のもとに生まれる。アルジェで少年時代を過ごしたのちフランスに渡って放埓な生活を送っていたが、パリ国立高等美術学校で演技や映画製作を学び、1975年に“La Tête en ruines”で長編デビュー。インドからスペインのアンダルシアまでのロマの歩みを音楽を通して描き出すドキュメンタリー『ラッチョ・ドローム』(93)がカンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され注目を浴びる。その後、ロカルノ国際映画祭銀豹賞をはじめ数々の賞を受賞した『ガッジョ・ディーロ』(97)、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した『愛より強い旅』(04)で国際的な名声を確立。他の監督作に『僕のスウィ
ング』(02)、『トランシルヴァニア』(06)、『怒れ!憤れ!ステファン・エセルの遺言』(12)など。また俳優としてオタール・イオセリアーニの『皆さま、ごきげんよう』(15)などに出演する他、作曲家として『ガッジョ・ディーロ』、『ベンゴ』(00)でセザール賞作曲賞を受賞、多才ぶりを発揮。一貫して自身のルーツであるロマの文化や音楽に焦点をあて、躍動感あふれる作品を生み出し続けている。
【Peter Barakan’s Music Film Festival 2023】
主催:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム、VALERIA
配給:コピアポア・フィルム
宣伝:VALERIA