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ガッジョ・ディーロ【Peter Barakan’s Music Film Festival 2023】 Gadjo Dilo

11月18日(土)、20日(月)、22日(水)上映

©Princes Films 1997

日時

11月18日(土)、20日(月)、22日(水)上映

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900/障がい者割引¥1,000

詳細 DETAIL

ロマ音楽の魅力溢れるトニー・ガトリフ監督の代表作

タイトルの『ガッジョ・ディーロ』とは、ロマの言葉で「愚かなよそ者」の意。
1997年のロカルノ国際映画祭銀豹賞、主演女優賞はじめ5部門で受賞、同年のモントリオール世界映画祭で特別賞を受賞するなど国際的に高く評価され、時を超えて愛され続けるトニー・ガトリフ監督の傑作が再公開。色鮮やかな衣服や花の香りを身に纏った女性たちのダンスや歌声、実際にロマの楽士であるイジドール・サーバンをはじめとする男たちの力強い演奏はまさに圧巻で、ロマの歴史と彼らが置かれる過酷な状況を鮮烈に描き出してゆく。

ステファン役はミシェル・ゴンドリー監督『ムード・インディゴ うたかたの日々』(2013)、フランソワ・オゾン監督『彼は秘密の女ともだち』(2014)、近年では日本の大ヒット映画のフランス版リメイク『キャメラを止めるな!』(2022)でも主演を務めたロマン・デュリス。サビーナを演じるのは歌手としても活躍するローナ・ハートナー。厳しい環境でも決して希望を失わないロマの人々へのリスペクトに満ちたあたたかな眼差しは、製作から四半世紀経った現代においても色あせることはない。

【ピーターさんによるおすすめコメント】

アルジェリア生まれのフランス人トニー・ガトリフは主にロマの音楽と文化を紹介するロード・ムーヴィーを得意とする監督です。
1997年のこの作品の舞台はルーマニア。父が好きだった歌手を探して迷い込んでくる若いフランス人ステファンはロマの集落で暮らしながら徐々に彼らの文化に触れて行きますが、
ストーリーよりもとにかく音楽の存在が大きいです。

【STORY】
酒と仲間と音楽があれば、人生はいつだって輝く

父が遺したカセットテープを頼りに、幻の歌姫を探して彷徨うフランス人青年のステファンは、ある日、ロマの村にたどりつく。村人たちは異国から来たよそ者に冷たい態度をとるものの、なぜか酔いどれの老楽士イジドールは彼を気に入り、無理やり自分の家に滞在させることに。父が愛したロマの音楽、パワフルな女性サビーナとの恋・・・・・・。村の人々の生活と文化に触れ、徐々に仲間として受け入れられるステファンだったが、ある日事件が起こって─。

『ガッジョ・ディーロ』(1997年/100分/ルーマニア、フランス/カラー/原題:Gadjo Dilo)
監督・脚本・音楽:トニー・ガトリフ
出演:ロマン・デュリス、ローナ・ハートナー、イジドール・サーバン

TONY GATLIF トニー・ガトリフ

1948年、アルジェリアでロマの血を引く一家のもとに生まれる。アルジェで少年時代を過ごしたのちフランスに渡って放埓な生活を送っていたが、パリ国立高等美術学校で演技や映画製作を学び、1975年に“La Tête en ruines”で長編デビュー。インドからスペインのアンダルシアまでのロマの歩みを音楽を通して描き出すドキュメンタリー『ラッチョ・ドローム』(93)がカンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され注目を浴びる。その後、ロカルノ国際映画祭銀豹賞をはじめ数々の賞を受賞した『ガッジョ・ディーロ』(97)、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した『愛より強い旅』(04)で国際的な名声を確立。他の監督作に『僕のスウィ
ング』(02)、『トランシルヴァニア』(06)、『怒れ!憤れ!ステファン・エセルの遺言』(12)など。また俳優としてオタール・イオセリアーニの『皆さま、ごきげんよう』(15)などに出演する他、作曲家として『ガッジョ・ディーロ』、『ベンゴ』(00)でセザール賞作曲賞を受賞、多才ぶりを発揮。一貫して自身のルーツであるロマの文化や音楽に焦点をあて、躍動感あふれる作品を生み出し続けている。


【Peter Barakan’s Music Film Festival 2023】
主催:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム、VALERIA
配給:コピアポア・フィルム
宣伝:VALERIA