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竜二

上映中~11月9日(木)※上映終了

©1983 momo k.

日時

上映中~11月9日(木)※上映終了

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900/障がい者割引¥1,000

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詳細 DETAIL

金子正次、初映画・初主演作
映画史上に残る天才が遺した伝説

公開40周年

金子正次主演・原作脚本、川島透第一回監督作品『竜二』が、初公開(1983.10.29 新宿東映ホール2 東映セントラルフィルム配給)より40年目となる本年。99年ニュープリント版(1999.3.27 中野武蔵野ホール「竜二」全国上映委員会配給)時の35mmプリントで上映し続けてきたが、2020年末に国立美術館登録資産として国立映画アーカイブ納入をきっかけにDCPを作成。
全映画人を魅了し続ける伝説の映画がいま蘇る。

伝説の俳優、金子正次による、伝説の映画

金子正次はスターになることを夢見て、自分自身で脚本を書き映画学校時代の友人たちを巻きこんで、35mmフィルム撮影、35mmフィルムでのプリント上映の商業映画を作るという、前代未聞のプロジェクトを始動。友人の松田優作は出来上がった脚本を手に動き、萩原健一は楽曲の使用を快諾。プロデューサーの川島透は監督不在となった現場を率い映画を完成させ、出演した菊地健二は金子とともに配給会社を探して奔走した。完成した映画『竜二』は、1983年度の映画賞を総なめにし、『竜二』以降、日本映画の潮流が変化したといわれる作品となった。

ヤクザ社会が舞台のビタースイートな青春映画

昔ながらの様式美あふれる任侠映画でもなく、『仁義なき戦い』シリーズのような実録モノでもない、派手な暴力描写が登場しない、当時でも異色のヤクザ映画として話題を席巻。ヤクザにもカタギにもなりきれない竜二の焦燥と葛藤…大人になりきれない自分自身とリアルに向きあう青春映画である。映画史上に語りつがれるラストシーン、竜二とまり子の無言の饒舌。風呂あがりの娘と三人で囲む夕食。ネオンがきらめく新宿を竜二とともに闊歩する二人の弟分、ひろしと直。欲望が渦巻く街でどうすることもできない現状の中で、あがく人々の人情が映しだされる。

【STORY】
青春時代が過ぎ、金と出世欲だけで動くのに
うとましくなって堅気になったやくざの姿を描く。

三東会の花城竜二といえば、新宿界隈ではちょっと名の知れたヤクザだった。闇のルーレット場をアパートの一室に開き舎弟二人に仕切らせ、ヤクザ稼業は順調だった。しかし、ある日、妻と娘のためにヤクザ稼業から足を洗う。仕事を見つけ、毎月給料を妻に渡し、夜は娘と過ごす。平凡で質素な家族との生活に最初は心の安らぎを覚えた竜二だったが。明日も続くだろう平穏な暮らしに不安を覚えはじめる。人は嫌だと感じた気持ちや心地よい思いに正直に歩きだすしかない・・・。

『竜二』(1983年/日本/カラー/モノラル/DCP,35ミリ/92分)
監督:川島透
出演:金子正次、永島暎子、北公次、佐藤金造(現・桜金造)、小川亜佐美、泉アキ、菊地健二、もも、銀粉蝶、土方鉄人、壇喧太、岩尾正隆、大塚五郎、高橋明、高杉哲平、戸川暁子、笹野高史、かいどう旬、前田哲朗
脚本・原作:鈴木明夫(金子正次)
製作:PRODUCTION RYUJI
配給:マコトヤ