日時
上映中~9月28日(木)※上映終了
料金
一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900
上映中~9月28日(木)※上映終了
一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900
監督は幼少期養護施設で過ごし解体業から荒戸映画事務所に入り映画制作を続ける石井慎吾。自らの経験をもとに原案を務めた「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」では閉塞感のある20代をリアルに描き出した。
本作でも同様に自らの実体験をもとに脚本を描きだし現代の自己肯定感のない若者を投影し昨今の小説や漫画原作をベースにした日本映画にない私小説ならぬ私映画というジャンルをこの映画で確立させた。
主演は嶺豪一が務める。多摩美術大学在学中に出演した「ニュータウンの青春」で役者としての開花し翌年監督、主演をした「故郷の詩」でぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞を受賞しその後数々の作品に呼ばれ今後期待の俳優として注目されている。
本作では主人公の孤独感を見事に演じる。その孤独感を包容力で包み込むとするヒロインの斎藤千晃。8才で降旗康男監督の目に留まり「赤い月」で映画初出演をはたす。本作では突然の別れ話から揺れ動く女性の心情を見事に演じきっている。
この二人が織りなすリアルな関係性に観ているものは共感していくだろう。
東京郊外で倉庫作業で働きながらただ漠然と日々を過ごす真司。唯一の趣味は本を読むことでよくノートに自分の気持ちを書いている。
そんな真司だが過去に一度だけ原田茉耶という女性と付き合っていた。
彼女とはうまくいっていたのだがある日突然別れ話を真司の方から切り出してしまう。
真司は茉耶に言えない過去をもっていた。児童養護施設で育った真司はその時の経験で強烈な劣等感を感じていた。別れ話の数日後二人は台北に来ていた。
事前に予約していた台北旅行。茉耶は複雑な気持ちだったが真司に半ば強引に説得され行くことにした。楽しさと悲しみが入り混じった旅行をする二人。
茉耶は不意に涙し「だって私ずっと一人なんだもん」と気持ちを吐露してしまう・・・
『風のゆくえ』(2022年/カラー/日本/DCP/ビスタ/74分)
監督・脚本:石井慎吾
出演:嶺豪一、斎藤千晃、豊満亮、小林由來、武田真悟、仙洞田志織、神野陽子、米元信太郎、針ヶ谷功明 他
配給:ミカタエンタテイメント
配給協力:ALFAZBET
配給宣伝:MAP